12月16日火曜日、グルーバル人材論の授業に、ピースウィンズ・ジャパン(本部:広島県神石高原町)から夫津木(ふつき)先生に来ていただき、講義をしていただきました。
まず、国際NGOのピースウインズの活動に関し、海外事業、災害事業、保護犬事業に分けて説明していただきました。国内外において、人道支援を含むさまざまな活動を展開していることが分かりました。
夫津木先生が所属されている災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”」の活動を、最近のミャンマー地震での支援業務を通じて学びました。緊急支援においては、医師、看護師などの医療スタッフに加えて、夫津木先生が担われたロジスティシャン(業務支援活動要員)の存在失くしては成り立ちません。その役割や具体的な活動を先生の実体験などをもとに、学びました。平時の訓練も重要で、現在、ピースウインズ・ジャパンと台湾やフィリピンのパートナー機関との連兼訓練を実施し、緊急時には、迅速に連携体制がとれるようにしています。ロジスティックでは、ヘリコプター、船、車両を有機的に組み合わせて実施されていることに、学生たちは驚いていました。
政府系機関や国連とは異なり、国際NGOの立ち位置があるほか、強みや弱みを理解したうえで、支援を願いしたい。もし、国際NGOでロジスティシャンのような仕事、ジェネラリスト的な能力が求められる仕事に就きたい人は、一般論として、1)高い英語コミュニケーション能力、2)OfficeのWord, Excel, PPTが使いこなせること、3)統計、データ分析、4)会計の知識が求められることを学びました。専門性となると、修士号以上の学位を持っているか、実務経験が5年以上あることが望ましい。
夫津木先生の熱意ある授業で、90分はあっという間に過ぎてしまいました。授業後も、2名の学生(1名は留学生)と和やかな意見交換ができました。
この授業では引き続き、活躍されているグローバル人材の方に講義をお願いしています。



学校法人 順正学園 吉備国際大学