2012 年 1 月 27 日

~統合実習の様子( 重井医学研究所附属病院 編 )その1~

重井医学研究所附属病院の血液浄化療法センターでの統合実習の様子を紹介します。

血液浄化療法センターは、岡山県下一の規模を誇る施設で、
2011年12月現在で338名(血液透析317名、腹膜透析21名)の方が血液透析を受けています。
また、他院から転入し透析を受ける患者さまも多く、主に倉敷中央病院、
川崎医科大学附属病院、岡山大学医学部・歯学部附属病院などから紹介されて来られています。

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【重井医学研究所附属病院と血液浄化療法センター
(重井医学研究所附属病院ホームページより)】

今回の統合実習では、人工透析患者の特徴を理解し、心理的・社会的な状況を考えた
看護が出来ることを目的に実習を行いました。

4日間という短い期間でしたが、看護師さんのシャドウ実習や、
人工透析の構造について、人工透析患者の看護、栄養管理や医療制度についての講義、
実際に患者と関わらせていただいた中で、たくさんのことを学ぶことが出来ました。
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講義では、中村看護部長より「重井医学研究所附属病院における看護」について、
根拠のある看護やチーム医療の大切さ、感性豊かな人になることの大事さを学びました。
また、血液浄化療法センター主任より「人工透析患者の看護」について、
患者の透析に対する思いや、透析と一生付き合わなければならないことを患者さん自身が
受容できるよう支えること、心理面を考えて接することの大切さを学ぶことが出来ました。
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また、臨床工学技士の田中技士長より「人工透析について」実験を交えて、
やさしく解説いただき、より深く理解することができました。
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栄養管理室長からは、「人工透析患者と食事指導」について、
食事制限では何でも制限するのではなく、
食事の具体例や塩分などを減らすコツなどを教えていただきました。

医療社会福祉部主任より「人工透析患者の社会資源と活用方法」について、
たくさんの医療制度を活用して、患者さんの負担を少しでも
減らそうと色々な働きかけをしていることが学べました。
また、患者の家族にも経済的、社会的問題の解決・調整を行うなど、
福祉面からのサポートも充実していて、患者、家族にとっても
心強い存在であることが分かりました。

さらに、実際に患者さんと話をさせていただき、人工透析療法に対する思いや、生活していく上で

注意する点などを聞くことが出来ました。看護師が患者の不安を傾聴し、
共感・理解をすることで、患者本人が将来どう生きたいかなど、
自分らしく生きていくためにはどのような看護・サポートが必要であるかを、
患者さんと共に考えることで、より安楽な看護が実施できると思いました。
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今回の実習を通して、すべての透析患者さんが安心して、安全・安楽に透析を進められ、
自分らしく生きることが出来るのは、医師、看護師、臨床工学技士や栄養士、
医療ソーシャルワーカーなどの職種によって、医療面、福祉面からのサポートが
あるからであるということがわかり、他職種との連携や
情報の共有の大切さを学ぶことが出来ました。

お忙しい中、丁寧にご指導いただきありがとうございました。

学生一同

担当教員(遠藤、谷口、石井、和泉)

カテゴリー: 授業・実習