2013 年 3 月 28 日

定年退職と学科長退任のご挨拶

 3月22日は15期生の卒業式でした。この学年(2009年入学)は,私が学科長としてはじめて迎えた入学生でした。しかも空前の53名。3月末頃,入試担当の職員から「先生,申し訳ありません。入学生がかなり増えそうです。でも,50人を超えることはありません。」と言われたのが印象に残っています。入学生の「歩留まり」を読むのは本当に難しい。ちょうど,新しいカリキュラムがスタートする学年だったこともあって,教員一同,正直,途方に暮れました「実習はどうしてくれるの?」。

 私は前年度途中から,学科長代行補佐という肩書きで,事実上の学科長の役割をしていましたが,その年を含め,多くの教員が入れ替わりました。大げさに言えば,教員探しに明け暮れたと言っても過言ではありません。看護の世界に人脈のない私にとっては,他の教員が頼りでした。幸い,多くの方のご尽力で,優れた教員を確保することが出来ました。

 2010年度には,大学基準協会の認証評価があり,2011年度には,翌年度入学生から保健師を選択制にすることに伴うカリキュラムの大幅な改正作業,2013年度入学生から定員を60人に増やすことによる教員の増員や,実習体制の変更等々,色々なことが次から次へとありました。文科省への提出書類の作成などの実務の多くは,他の教員や事務職員がやってくれましたので,私のすることはあまりなかったのですが,それでも激動の4年間でした。

 そして迎えた定年。学科長の任期もちょうど満了となり,後任を和泉先生に託すことになりました。看護の資格を持っていない私が学科長を務めるのは,変則的でしたから,やっと本来の姿に戻れると思います。

 2~3年前までは,新カリの定着を見届けて,きれいさっぱり辞めるつもりでした。ところが,保助看法の改正に伴って,前述のカリキュラム改正があり,保健師を選択にした新々カリの定着を見届けたいという気持ちが起こりました。それもあって,引き続き,特任教授として勤務を続けることにしました。
卒業生の皆さん,大学に顔を見せに来てください。こういう気持ちが強くなるのも年のせいですかね。<尾瀬>
                                                              

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