高齢者疑似体験とは
疑似体験装具(耳栓や特殊眼鏡、手足の重りなど)を装着して、
日常生活動作を擬似的に体験することにより、
加齢による身体的な変化(筋力、視力、聴力などの低下)を知り、
高齢者の気持ちや介護方法、
高齢者とのコミュニケーションの取り方を体験的に学ぶことを目的としています。
こちらは、お店での買い物を想定しています。
特殊なメガネの効果で、視野が狭く、
品物も値段も見えにくです。
プラスチック手袋と軍手をしているので、
小銭入れからなかなかお金が取り出せません。
階段でも、上り下りが大変です。
(写真を横になおせませんでした、ごめんなさい)
体が重く感じ、段差も見えにくいので、怖いです・・・。
車いす走行では、介助者の方に早く走行されるたり急に曲がったりされると、
乗っている人は不安と恐怖感が。
声掛けをしながらゆっくり走行すると、乗っている人は安心できます。
脳梗塞後遺症で、右半身に麻痺がある設定です。
ペットボトルを開けるのも一苦労です。
疑似体験では高齢者や介護者の役割を通して、
どうサポートするのが適切なのかを、
考えるきっかけとなりました。
体験した学生の感想:
「見ているのと、実際高齢者体験をしてみるのと、全く違います。
体験してみて、高齢者の方の気持ちを知ることができました。」
今回の体験で、高齢者の身体の状況、
心理状況を自分自身で実感していただき、
高齢者に気持ちに沿った看護が実践できるよう、
役立てていただければ幸いです。
老年看護学Ⅱ担当教員