2014 年 9 月 25 日

9月23日(祝)、高梁キャンパスで教育講演会総会・地区別懇談会が開催されました。                      その中で、6期生の佐々木 猛さんに「看護職を目指した自分の過去・現在・未来」というテーマで講演していただきました。卒業後は岡山赤十字病院に入職され、救急救命センターやICU等の急性期病棟での経験を経て、現在、緩和ケア病棟に勤務されています。
以下、この度の講演や研究室での彼の体験談話で印象深かった内容を掲載させていただきます。

****************************************●吉備大での学生生活は・・・
実習期間中は1~2時間しか寝られないほど多忙~~(*へ*)
実習が終わった途端に、レンタカーで友達と羽を伸ばした  \(^a^)/
On-offの切り替えで乗り切った学生時代

●就職して・・・
救急現場での現実、『目の前で起こっていることの事実は受け入れられなかった』
『100人来ても、100人助けられない生命の現実』                               12歳にして交通事故で亡くなってしまった子ども、『涙しか流すことができない』『無力感』
『看護学生時代の学びだけでは追いつかない急性期の現場』
初心者マークから3年間はとても苦しかった
『もっと勉強しないと患者様や家族の支えにはなれない!!』と気づく

《一分一秒を争って濃厚な治療を行う救急現場での看護》《終末期の患者様のための緩和ケア》
一見、《急性期》《慢性期》と全く異なる看護領域ではあるが・・・
救急現場は、《治療と看護をつなぐ関わりが要る~“ 患者様 ”と“ 家族 ”に目を向ける~》
緩和ケア病棟においても、つらい病床にある《患者様の思い》や《家族の思い》を            コミュニケーションスキルを駆使しながら引き出し                                           患者様、家族が納得のいく時が過ごせるように                                      対象者双方の最善のケアを考えながらのチームアプローチ

●将来は・・・
現在の緩和ケア病棟は、がんを患う患者様の終焉を支える重要な役割を担う
しかし、救急現場での多くの患者さんとのかかわりを通して                                                                          『もっと、“様々な状況にある患者様”の《苦痛の緩和》や《QOL(生活の質)の向上》に向けて  「 緩和ケア」は活かせる!! そんな緩和ケア病棟にしたい!!』

****************************************         《患者様》《家族》を切り離して良いケアは生まれません。《超急性期という治療処置の多い環境下で看護としても緊張度の高い中での経験》や《患者様の様々な苦痛》や《人生の終焉に寄り添う》ケア体験の中で《患者》や《家族》の思いをくみ取りながら、頼もしいナースマンに成長され、 ♪育メンナース♪としても頑張っています。「日々が学習」と自己研鑽しながら、後輩の指導教育にも意欲を燃やす佐々木さん。また、「がん」という疾患だけにとらわれず、患者様の持つ“様々な苦痛への軽減”を図る《緩和ケア》への新たな発展に思いを膨らませている皆さんの先輩でした。

在学生の皆さん、皆さんも《自身の将来像》を描きながら、                          《自らの持てる力》をフルに活用して、On-off 切替えしながら《日々を大切》にいきましょう。                          『みんな~!! 先輩たちの後に続け~!! 』

教育後援会にご参加いただきました保護者の方々には大変お疲れ様でした。

看護学科教員 安福 真弓

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