西日本を中心とする豪雨災害のあった高梁川流域をはじめとする各地域の方々にお見舞い申し上げます。
第4回目を数えるゲームジャム高梁が、10月27日(土)、28日(日)の2日間にわたって、順正学園国際交流会館(高梁市伊賀町8)で開催されます。
ゲームも映画と同様に大作化が進み、巨大な資金力を誇る巨大メーカー・スタジオが多数の人々の力を結集して製作したコンテンツが人気を得るようになっています。
しかし、その一方で、個人や小さなグループが創造力と技術力を駆使して、個性的なゲームを生み出す「インディー」と呼ばれる流れも注目されるようになっています。
倉敷在住のクリエイター楢村匠さんも参加するインディーゲームスタジオNIGOROが、クラウドファンディングで資金を集めて制作したLA-MULANAも、人気を集めるインディーゲームの一つで、今年夏には第二弾LA-MULANA 2が発表されました(関連記事
ゲームジャムは、この注目のインディーゲームクリエイターをはじめとする、ICTやコンテンツ業界で活躍するエンジニアやクリエイターに加え、ゲーム業界を目指す学生や若者たちが集まり、即席で組んだチームで、2日間や3日間の短期間でゲームをつくり、その出来栄えを競うイベントです。世界各国で開催され、日本国内でも福島復興ゲームジャムなど、多数の大きな大会が開かれてきました。
自学自習で自分自身の能力を高めるとともに、多様な人々とデジタル技術を介して協働する力は、21世紀を生きる市民に必須の力とされていますが、ゲームジャムは実践に近い形で、この力を鍛え試すことができることからも注目されます(関連記事
ゲームジャム高梁は、2015年に始まり、今年で4回目を数えます。高梁市や高梁商工会議所、備中高梁まちづくり研究所、吉備国際大学など高梁市の産官学が後援し、中四国でゲーム業界を目指す若者の育成に加え、コンテンツ・ICT産業の創出・発展を後押しする目的で、開催を続けています。今年から、クリエイティブシティ高梁推進協議会が主催し、コンテンツやアートなどによる備中高梁地域の振興を目指す活動の一環として進めていきます。アニメーション文化学部も、教員や学生がボランティアという形でこのイベントを支えてきています。
昨年は中学生が飛び入りで参加するなど、順調に参加者数が伸び、参加者の多様性も広がっています。岡山理科大学や岡山ビジネス情報学院、中国デザイン専門学校などの先生方や学生は、連続で参加してくださっていて、学生が授業で学んできた知識やスキルを、ゲーム開発という形で活用することで、学修の総仕上げをするという教育的活用もされています。
さらに、今年は国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)が各地で開催してきた「デジタルからくり装置作りワークショップ」(からくりづくりワークショップ)も、同時開催です。こちらは、小学生~高校生までを対象として、ゲームをはじめとするインタラクティブな3Dコンテンツ制作環境Unityを活用して、複数の人で協働でコンテンツをつくりあげます。Unityを使ったことがない方でも基本的な操作から学ぶことができます。10月27日は午後2時から、28日は午前10時から、3時間のワークショップです。
ゲームジャム高梁2018とからくりづくりワークショップは、現在参加者と運営ボランティア、見学者を募集中です。どうぞお気軽にウェブ