この週末、日本アニメーション学会 第19回大会に、参加してきました。
会場は、はるか北の青森県立美術館です。
青森県立美術館が日本アニメーション学会の会場になったのは、
この美術館がサブカルチャーの収集・展示に力を入れているからです。
その代表が、誰もが見たことのあるはずの、これです。
いえ、案内板じゃなくて、奈良美智の作品「あおもり犬」です。
実際にこの目で見たときには、とても愛くるしい陽気な犬だったのに、
写真にするとなぜだかとても悲しげに見えたりします。
確かにその後姿は、ちょっと悲しげだったのだが・・・。
奈良美智の「少女」と同じで、怒っているのか、笑っているのか、
憎んでいるのか、愛しているのか・・・。
ところで、今回の出張の目的はあくまでアニメーション学会です。
ですから、「あおもり犬」も一つのキャラクターとしてここでは紹介しました。
ウルトラマンのキャラクターデザインを手掛けた成田亨も、
実は青森県の出身とのことでした。
学会会場の青森県立美術館は、何と三内丸山遺跡と接していました。
実は、「あおもり犬」も、ウルトラマンも、ここで見つかった数々の土偶も、
時空を越えたキャラクターとして繋がっていたのです。
もちろん、キャラクターに託す思いはそれぞれの時代によって
異なっていたのでしょうが。
別に遊んでいたわけではないのですが、
降り立った青森駅からして、すでに一つの物語になっていました。
廃線の行き先は、かつて青函連絡船として使われていた八甲田丸です。
★ところで、6月29日夜のTV「ポケットモンスター」に、是非ご注目を!
この春、総社のアニメスタジオ「えかきや」に就職したF君の名前が
この日初めて番組最後のクレジットに載ることになったのです。
それは、彼が自分のクセのある線をTVアニメ用のきれいな線に
頑張って修正したということなのです。
今後のF君の活躍にますます期待しています。