第6回 高校生イラストコンテスト受賞者
◾️CG部門
【 吉備国際大学 学長賞 】
「おくのもり」みなもり
◾️手描き部門
【 吉備国際大学 学長賞 】
「少女」佐々木香澄
◾️審査員からのコメント
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第6回高校生イラストコンテスト受賞者の皆さま、おめでとうございます!
デジタル部門の各受賞作は、デジタルならではの技を使い、自己表現した作品で今後の製作に期待が持てます。
岡崎里香さんの「旬」は、明確な表現イメージを持って、デジタルならではの技を多彩に使い、手書きでは表現することが難しい光の表現を前面に出していて、とても良かったです。
「みなもり」さんの「おくのもり」はキャラクターが不思議な世界へ誘って物語を感じさせられました。
「EXA」さんの「jealousy」は、表情のとらえ方がしっかりしていて、彼女の思いが伝わって来ます。
大森有里沙さんの「時計の世界」は、時間のテーマが明確に伝わる構図で世界観を感じさせてくれました。
高本里帆さんの「純白の天使」は、可愛らしいキャラクターを描いていて、デジタルでの処理もしっかりしていてました。
今回、受賞に至らなかった方の中にも技術、テーマ等の意識をしっかり持った方が見受けられて、今後が楽しみです。来年も引き続きの応募を期待しています。
応募、有難う御座いました。
井上博明
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手描き部門の各受賞作は、それぞれの表現に目指す目標があると感じました。その「ゴール」に向かい、静かに没頭した時間から、作品制作への純粋な想いが伝わるような4作品だと思います。
佐々木香澄さんの「少女」は、切り紙の表現でシルエットに物語を湛えた秀作です。線の美しさが際立っています。
「うたぎ」さんの「少女は夢を見る」は、水彩紙を選んで手書きならではの色彩を丁寧に表現できています。特に瞳へのこだわりも面白い視点です。
鈴木翔太さんの「叫ぶライオン」は空間を震わす叫びを独自なスタイルで表現しています。ライオンの体の模様と響きあい、描くことの楽しさが伝わって来ます。
樋口翼さんの「足跡を遺し、そしてまた歩む」は、色鉛筆の重ね塗りで表現した色合いが可愛らしい印象を与える作品です。また、太陽と月に見守られ、美しい空の下を歩む主人公は、今までの楽しかった思い出が、自身の支えになってくれることにしっかり感謝しているようにも見えます。
受賞おめでとうございます!
作品を応募してくださった皆さま、改めて本当にありがとうございました。
前嶋英輝