2022 年 5 月 6 日

きかんしゃトーマス と アンパンマン電車

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GWの期間中、岡山駅西口の「岡山シティミュージアム」で開かれている「きかんしゃトーマス展」に行って来ました(実は保育園児の孫2人を連れて)。

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この作品は、現在では3DCGのアニメーションですが、初期の頃は模型を使った実写のアニメーション(人形劇)なのでした。

会場では、この初期の頃の模型が多数陳列されていましたし、設置されているジオラマでは模型の機関車が実際に走ってもいました(写真撮影可能)。

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戦前の英国鉄道をもとにした緻密でリアルな世界観と(だから事故だってあります!)、機関車同士の「友情」や「助け合い」、労働に対する「正直」や「勤勉」といった道徳的な価値観が、この作品の大きな特徴となっています。

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ところで、帰りに岡山駅で偶然、アンパンマン電車を見かけました。

機関車そのものが生きたキャラクターとなっている「きかんしゃトーマス」に対して、こちらは単に電車にアンパンマンの姿がラッピングされているだけです。
ですから、電車とアンパンマンは基本無関係です。

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オープンキャンパスでお会いした、保育士をしているお母さんの言葉を思い出しました。
「保育園ではもう何十年もアンパンマンを使っているのですが、他のキャラクターは出てこないのでしょうか?」

確かに子どもたちが保育園から持ち帰る様々なものには、先生たちの手によるアンパンマンがいたるところに見受けられます。
簡単に描けて、何にでも組み合わせ可能なのが、アンパンマンの大きな特徴なのですから。

これは、どこまでもリアルに足を据えた英国のキャラクターと、リアルを離れ「かわいい」と「記号」に特化した日本のキャラクターの違いなのでしょうか。

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