金曜日3時限目に、1年生対象の専門基礎科目「異文化理解」があります。12月1日は、国際協力機構(JICA)の職員、JICA岡山デスクの長谷川さんに講師として来ていただき、異文化理解シュミレーションをしていただきました。90分間の授業ですが、ゲームを中心としたワークショップなので、熱中しているとあっという間に過ぎてしまいました。大きな声は出せないものの、え!どうして?という気付きを得ながら、29名の学生は大いに盛り上がりました。そして、異文化理解の神髄に迫ることができた。
まず、講師から簡単な授業の進め方に関する紹介がありました。グルーピングは、「これまで、あまり話したことがない人」を探し、4-5名のグループをつくりました。日本人学生1名に留学生4名のグループもありました。
グループで、ブロックでアート作品をつくる課題に取り組みます。かなりユニークな作品がつくられました。その後、「妄想」自己紹介をしました。「もし私がXXXだったら、YYYをします。」などと自己紹介をするのです。「もし政治家になるなら、女性初の内閣総理大臣になる」「私は生まれ変わるとすれば、木になりたい」「大金持ちだったら、島を買いたい」などの妄想が披露されました。それらの妄想に対し、グループ内で質疑応答をすることにより、より深くその人を理解することができました。
形成されたグループで、ゲーム「バーンガ(Barnga)」をしました。学生たちは、声を出して行うグループワークには慣れていますが、無言で行うワークには慣れていない。しかし、それぞれのグループが工夫しながらコミュニケーションをとっていた。留学生たちも楽しそうにゲームに興じている。1回目、2回目、そして3回目のラウンドでは意外な展開が、、、
このゲームを通じて異文化理解におけるもっとも重要な点は何か、ということを、ふりかえりシートに記入し、グループで議論し、理解を深めました。要は、コミュニケーションをとらないと、相手の気持ちは理解できない。このことが重要なのです、と長谷川先生から総括がありました。
最後に、受講者を代表して学生1名が長谷川先生に、授業の感想とお礼がありました。
*JICA国際協力出前授業の一環で実現した授業です。JICA関係者のご理解とご尽力に感謝します。