吉備国際大学で保健師の資格をとり、現在企業で産業保健師として働いています。
普段は従業員の健康管理として
定期・特殊健康診断やメンタルヘルス対応の仕事をしていますが、
海外勤務者の健康管理のため現地に出張に行くことがあります。
先日、現地で勤務している人の健康チェックの為、シンガポールに出張しました。
現地では血圧測定・検尿・問診などの健康相談の他、
現地医療施設とコンタクトをとり、検査および治療が必要な方には紹介をしました。
衛生管理として現地事務所・現場・食堂・宿舎などの職場巡視や、
同行した医師の「脱水についての講義」の手伝いを行いました。
普段日本から離れて働いている方は、疎外感を感じることも多いようで、
日本から健康管理のための出張は喜ばれ、治療や生活習慣の改善に結びつきやすく、
又、保健師との信頼関係もこういった機会に築かれるケースも多いです。
保健師側としても、現地を見ることで食生活などの保健指導にも生かすことができ、
効果は双方にとって大きいものです。
産業保健師は保健師の中でも就業割合が低く、目立ちにくい職業ではありますが、
「成人期」に働きかけることができる「予防医学」としてはとてもやりがいのある仕事です。
現在の経済状況のせいもあって、産業保健師としての就職は非常に厳しいですが、
在学生の皆さんも、産業保健にもぜひ目を向けてください。
※シンガポール空港では弊社が作ったAPMとよばれる、無人運転の電車が走っています。
写真はその電車です。みなさんもシンガポールに出かけた時には乗ってみてください。