私は卒業後すぐに、某病院の消化器病センターに看護師として勤務した後、
ある大学の助手として勤務しながら,別の大学の大学院に通っています。
仕事は主に、臨地実習の大学側担当教員としての、学生の指導です。
自分が教員の立場になってみて初めて、
学生の頃には気づかなかった、
大学の先生方の裏でのご苦労を知りました。
自分が学生だった時、本当にご尽力いただいていたことを知り、
あの時に戻って、心の底から感謝とお詫びをお伝えしたいことばかりです。
先生方、本当にありがとうございました。
また、自分は今、看護学科組織の中では若手と言える年代ですが、
今の学生との間に、理解できない感覚(ジェネレーションギャップ?)を感じることも多々あります。
どこの大学でも同じなのでしょうか?
どうしても「自分が学生の頃はこんなんじゃなかった」と思ってしまいます。
しかし、若手ということもあり、
「学生の気持ちも分かるな…」という場面も多々あり、
未熟なりにも教員としての立場と、若手だからこその学生目線の立場で、
日々悩んでいる今日この頃です。
大学院を卒業してからの進路は、まだ検討中です。
この仕事をしてみて、たくさんの壁にぶち当たりました。
この先自分が「大学教員」という仕事を、一生の仕事として続けていくかも、
今、正直悩んでいることころです。
ただ一つ言えることは、一度看護師として社会に出たのち、
もう一度学生に戻って、大学の講義や、
大学院の講義を受けられる環境にいる自分は、
本当に恵まれていると思います。
講義は素晴らしく、「看護学概論」なんて最高に面白いです。
なぜ学生の時にこの「恵まれた環境」に気付けなかったのでしょうか?
もったいないことをしていました。
また、「看護師」という忙しい業務に負けて、
疎かにしていた感性の部分を、学生を通してもう一度思い出させてもらい、
違う立場で看護に携われていることも、よい経験となっていると思います。
初心忘れず、誠実な気持ちをいつまでも持ち続けていたいものです。
この先自分がどういう道に進もうとも、
看護が「看護の専門性」を、
堂々と主張出来る世の中にしていくために教養を身につけ、
研究をして、世間的にはまだまだ「医師の補助」と認知されている「看護」の地位向上のために、
自分の出来ることをしていきたいと思います。
すごく大きな目標で締めくくってしまいましたが、
とりあえず、今は自分に与えられた仕事を精一杯頑張ります。