2011 年 1 月 29 日

卒業生の近況報告 大学教員の立場から

私は卒業後すぐに、某病院の消化器病センターに看護師として勤務した後、
ある大学の助手として勤務しながら,別の大学の大学院に通っています。
仕事は主に、臨地実習の大学側担当教員としての、学生の指導です。

自分が教員の立場になってみて初めて、
学生の頃には気づかなかった、
大学の先生方の裏でのご苦労を知りました。

自分が学生だった時、本当にご尽力いただいていたことを知り、
あの時に戻って、心の底から感謝とお詫びをお伝えしたいことばかりです。
先生方、本当にありがとうございました。

また、自分は今、看護学科組織の中では若手と言える年代ですが、
今の学生との間に、理解できない感覚(ジェネレーションギャップ?)を感じることも多々あります。
どこの大学でも同じなのでしょうか?
どうしても「自分が学生の頃はこんなんじゃなかった」と思ってしまいます。

しかし、若手ということもあり、
「学生の気持ちも分かるな…」という場面も多々あり、
未熟なりにも教員としての立場と、若手だからこその学生目線の立場で、
日々悩んでいる今日この頃です。

大学院を卒業してからの進路は、まだ検討中です。
この仕事をしてみて、たくさんの壁にぶち当たりました。
この先自分が「大学教員」という仕事を、一生の仕事として続けていくかも、
今、正直悩んでいることころです。

ただ一つ言えることは、一度看護師として社会に出たのち、
もう一度学生に戻って、大学の講義や、
大学院の講義を受けられる環境にいる自分は、
本当に恵まれていると思います。

講義は素晴らしく、「看護学概論」なんて最高に面白いです。
なぜ学生の時にこの「恵まれた環境」に気付けなかったのでしょうか?
もったいないことをしていました。

また、「看護師」という忙しい業務に負けて、
疎かにしていた感性の部分を、学生を通してもう一度思い出させてもらい、
違う立場で看護に携われていることも、よい経験となっていると思います。
初心忘れず、誠実な気持ちをいつまでも持ち続けていたいものです。

この先自分がどういう道に進もうとも、
看護が「看護の専門性」を、
堂々と主張出来る世の中にしていくために教養を身につけ、
研究をして、世間的にはまだまだ「医師の補助」と認知されている「看護」の地位向上のために、
自分の出来ることをしていきたいと思います。

すごく大きな目標で締めくくってしまいましたが、
とりあえず、今は自分に与えられた仕事を精一杯頑張ります。

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