金曜日3時限目に、1年生対象の専門基礎科目「異文化理解」があります。11月12日は、国際協力機構(JICA)の職員2名、JICA中国の新川さんとJICA岡山デスクの北脇さんに講師として来ていただき、異文化理解シュミレーションをしていただきました。90分間の授業ですが、ゲームを中心としたワークショップなので、熱中しているとあっという間に過ぎてしまいました。大きな声は出せないものの、え!どうして?という気付きを得ながら、34名の学生は大いに盛り上がりました。そして、異文化理解の神髄に迫ることができた。
まず、講師のお二人から簡単な自己紹介と授業の進め方に関する紹介がありました。グルーピングをするため、あらかじめ4つに切られた写真の一部を各人に配布し、号令とともに「無言で」仲間を探してグループを形成するというもの。換気に注意しているとはいえ、大声を出すとやはり感染のリスクが高くなるので、「無言で」仲間を探すというのは大変です。
形成されたグループで、ゲーム「バーンガ(Barnga)」をしました。学生たちは、声を出して行うグループワークには慣れていますが、無言で行うワークには慣れていない。しかし、それぞれのグループが工夫しながらコミュニケーションをとっていた。留学生たちも楽しそうにゲームに興じている。1回目、2回目、そして、3回目のラウンドでは意外な展開が、、、
授業の中では、新川先生からウズベキスタンでのJICAボランティア経験と異文化体験をレクチャーしていただきました。中央アジアのウズベキスタンは学生にはなじみがない国でしたが、新川先生のお話を聞いて興味・関心がわいたはず。
グループで、「異文化理解に必要なこと」を議論し1枚に取りまとめ、ホワイトボードに貼ってそれぞれのグループの成果の共通点を見出しました。
その後、色違いのシールを用いた「仲間探し」ゲームをしました。無言で行うゲーム、、、これもまた、講師による「意外な」説明、解説があり、学生たちは目を丸くしていた。
総まとめとして、ユネスコ憲章前文の第1文「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」を学びました。
最後に、受講者を代表して学生2名が新川先生と北脇先生に、授業の感想とお礼がありました。「考えていることと自分の実際の行動のギャップに愕然としました。」「また、来てください!」と。
*JICA国際協力出前授業の一環で実現した授業です。JICA関係者のご理解とご尽力に感謝します。