2017 年 6 月 6 日

学科教員のイタリア出張報告

イタリア・トリノ出張中の大谷です。

CEPE/Ethicomp2017という情報倫理学分野で一番盛んな国際学会に参加しています。写真は、ホテルの床に置いて先ほど撮影した、参加者がもらえるバッグです。

CEPEethicompbag
CEPE/Ethicomp2017参加者がもらえるバッグ。すごい頑丈そうで、会場で資料を入れるだけでなく、とてもよい学会参加の記念になりそうです。

会場のトリノ大学の写真は、学会初日は、あまりにもひどい雨で、撮影する元気が出なかったのですが、今日やっと撮影ができました。モダニズムのなんかすごい建築です。すごすぎて、会場移動で迷いそうになるほど。

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CEPE/Etchicomp2017の会場のトリノ大学。ものすごく歴史のある古い大学ですが、建物は非常にモダンで、おしゃれ。広いし、電源も各教室にあって、勉強研究ともにはかどりそうですね。

学会初日は道に迷ってしまったのですが、道を聞いた女性が大雨の中道を丁寧に教えてくれて、とてもありがたかったです。ほかにも困っているととてもみんな親切で、イタリア人いい人たちだなーと思う出張でした。トリノの人は特に親切って話も、ウェブには書いてありますね。

学会参加に加えて、空き時間に、情報倫理学関係の情報を求めて、市内を歩いているうちに、アニメやマンガに関係するいろいろなものも見つけました。

道端に古書市が立っている通りがあるのですが、そこでは、棚や平台にアメコミといっしょに、日本のマンガも並んでいます。どちらかというと主流はアメコミで、ヨーロッパで人気がある日本のマンガがそれにくっついて並んでいる感じです。アニメは、北斗の拳のDVDが置いてあって、コミックスもありました。

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ハリウッド作品などに交じって、北斗の拳のDVD。

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コミックスは、アメコミが人気のようです。

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こちらは、日本のマンガが、アメコミに交じって並んでいます。

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イタリア語版の日本のマンガの背表紙。

以下、イタリアのアニメ事情を示した情報によると、結構古いアニメが人気のようです。テレビで放映されて、子供のころ好きだったという感じなのでしょうね。古書市にはアニメのDVDがあまり見当たらないので、次に機会があれば、DVDショップをのぞいてみたいところです。
イタリアのアニメ事情はこちらから

古書市には、日本のあのアニメやマンガの影響を受けたのかなという同人誌もありましたよ。

Dojinshi
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日本のアニメ・マンガの影響が色濃い感じの同人誌。

さらに町を歩くと、閉店している美術書の本屋さんのショーケースにはルパン三世も。牢屋に入っているような演出ですが、確かに銭形のとっつぁんは見当たりませんね。お店が開くと、ルパン三世と仲間たちが大活躍するかもしれませんね(泥棒・犯罪じゃなくて、きっと人助けか何かで)。

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牢屋に入れられたルパン三世と仲間たち??

ルパン三世がこれだけ大きく飾られているのは、2015年のルパン三世シリーズのおかげかもしれないですね。同シリーズは、イタリアのテレビでまず公開されてから、日本でも放映が始まったという、ちょっとユニークな公開の仕方でも話題になりました。外国人ファンをまずは取り込もうという戦略から、舞台をイタリアに、そして、イタリア先行公開をしたとのこと。下記の記事が参考になりますよ。
ルパン三世を含む、日本のアニメの海外進出に関してはこちらから

ただし、2015年版ルパン三世のスーツは青なので、ちょっと色が違うかも?

また、キャラクター関係では、日本のアニメやマンガのキャラクターがイタリアでは人気のようです。ポー通りという町の大きな通り沿いのショップでは、ドラえもんやピカチュー、ハローキティなど、おなじみのキャラクターのぬいぐるみがショーケースに飾ってありました。

Showcase
日本のキャラクターのぬいぐるみが飾られたショーケース。お土産物屋さんですね。

日本にも進出しているフランスの雑貨ブランド、Pylonesのお店もこの通りにはありました。ちょっとキッチュな感じのおしゃれなデザインが素敵です。

Pylones
フランスのおしゃれ雑貨のお店。かわいくおしゃれなキッチュなデザインが素敵ですね。

町で見つけた、おしゃれ雑貨が置いてある本屋さんには、アニメや特撮(スターウォーズやスタートレック)関連の本が並んでいました。別の棚には、折り紙など日本関連のものもあって、本屋の中を見ると、アニメもポップなサブカルチャーという扱いなのかなあと想像します。ただし、日本関連のアニメは、残念ながらあまりなくて、ディズニーや海外のアート系のアニメの情報が多かったように思います。

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animedana3ディズニーなどのアニメ作品が並ぶ本棚。日本のアニメの存在感は、ここではそれほどでもない感じ。アメリカっぽいものがいっぱいですね。

情報倫理学関係で注目すべきは、スマートフォンのケース・カバーのお店が何軒もあることでしょうか。スマホは単なる連絡手段ではなく、ライフスタイルや自分の趣味・センスを示すアクセサリーやファッションとしての性質も持ちますが、スマホのケースやカバーの専門店が何軒もあるのは、トリノの人がこの性質を重視しているという証拠かなとか想像します。

しかし、情報倫理やインターネット・コンピュータ関係の書籍が見当たらないので、また空き時間に探してみようと思います。現場からは以上です。なお、現地事情を紹介するため、いろいろな本やDVDのパッケージを撮影しましたが、著作権侵害の意図はないので、もしご迷惑な場合にはご連絡ください。

The author don’t intend to infringe the copyright of the artistic works which he included in this article to show the cultural situation in Turin.Dear their copyright holders, if you wouldn’t want to include your works in this article, please contact the author (ootani@kiui.ac.jp). He will delete the pictures from the article along with the copyright holders’ intention.

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