9月20日のオープンキャンパスでは、佐々木洋先生による「キャラクターを描く」という実技体験が実施されました。
しかも、紙ではなく、タブレットとペンを使うというデジタルの方法で。
それに先立ち、まずは、普段の授業でどのようなことがなされているか、その紹介がありました。
実は佐々木先生の授業は、個々の学生作品を一つひとつ丁寧に添削するという気の遠くなるような指導方法なのでした。
「弓なりのラインで、体の柔らかさと前進する勢いを出してみました」
「重心が収まるようなポーズに」 「影による感情表現も可能です」
次に、当日参加してくれた高校生たちへのキャラクター制作の指導ですが、ちょっと変わったところ、切り口から始まるのでした。
「まずは、適当に〇×△□を、何でもいいから描いてみましょうか。そこから何か面白いアイデアを見つけていきましょう」 と……。
もう一つ、例えば、こんな感じで。
プロのクリエイターは、どんな時も作品を作り続けなければなりません。
でも、毎回何もない「無」の状態から、作品を生み出していくのはとても大変なことです。
ですから、〇×△□といった単純な図形や、象形的な漢字やアルファベットの文字を手がかり・足がかりに、そこから発想を広げていくという方法を体験的に身につけていったのでしょう。
佐々木先生の話から、プロのクリエイターの知恵のようなものを感じさせられました。
でも、とはいっても、高校生たちは佐々木先生の助言とはまったく関係なく、自分が描きたいものをそれぞれ勝手にどんどん描いていくのでした。
まあ、それでいいのでしょうが。
キャラクターを創ることとそれを動かすことは、アニメーション制作の言わば車の両輪です。
今度はぜひ、キャラクターを動かすことにも挑戦してみてくださいね。
とにかく、今回も楽しんでいただけたのなら、こちらも幸いです。またきっと、お会いしましょう!