やらかしました。
アニメスタジオ「えかきや」さんで打合せだー!と勇んで雨の中出かけたものの、アポ取りに失敗して、えかきやの小林美代子社長にお会いできませんでした。とほほ。
えかきやは、岡山県総社市にあるアニメスタジオで、『天気の子』や『名探偵コナン』などいろいろな有名作品にも参加しています。『ポケットモンスター』の1話まるまるを担当する「グロス受け」のローテーションに入っています。
えかきやさんのスタジオ正面。完全に民家ですよね。かわいいステンドグラスが印象的。
さらに、アニメスタジオの一方で、農業にも取り組むという「半農半アニ」というユニークな方針で、昔の商店街の一角に構えたスタジオの手前に併設したギャラリーでは、季節の野菜を販売することもあるそうです(そろそろ再開予定とのこと)。ギャラリーの中には、えかきやさんが手掛けた作品のポスターや、関連するキャラクターのフィギュア、有名アニメーターや漫画家の色紙などが所狭しと飾られています。
この扉を開けると、その向こうには、いろいろなアニメ作品がぎゅっとつまったギャラリーがあります。
本日は、アニメーション文化学部の教員や学生がお手伝いをしている「ICTクラブ高梁」の企画でのご相談だったのですが、筆者の手違いで小林社長とお会いできず途方に暮れるという始末。
でも、小林さんにお声がけをいただいたおかげで、えかきやさん入り口のギャラリーを見学し、えかきやに就職したアニメーション文化学部の卒業生に会うことができました(写真の二人)。
入社5年目のアニメーション文化学部卒業生の福田大二さんと、今年3月卒業の服部賢人さん。
就職5年目で現在は原画マンとして活躍する福田大二さん。大学のパンフレットや広報資料などで、あまりにも何度もお話を聞きすぎて「もう話すことないですよー」とのことだったので、総社の暮らしについて聞きました。総社は暮らしやすいですか?「24時間スーパーがあって便利だし、とても暮らしやすいと思いますねえ」とのこと。最近はだいぶ忙しいこともあって、腰痛や肩こりを感じると整骨院に行くのだとか。座りっぱなしで集中する仕事なので、体のメンテナンスも大事なようです。
3月に卒業し、今年入社したばかりの服部賢人さんは現在研修中。もう何カットかの止め絵(動画の中で、キャラクター等を動かさず表示し続ける絵のこと)ですが、本番のものを書いたそうです。学校で絵を描くのと何か違いますか?「絵を描くことの責任が違いますね。そのせいもあるのか自分の絵が無性に描きたくなって、家に帰ってから、在学中よりも絵を描いています」(服部くん)。「もうぼくのほうは絵を描く余裕はないかなあ」(福田くん)。あーすごい忙しいのね。「そうなんですよね。自分が描いた動画がある作品が放映されると、ちょっと描いてみて、Twitterで宣伝してみるくらいですかねえ」とのことでした。
しかし、二人ともとても明るい顔で(福田くんは「いやー、忙しいっすよ」といいますが)元気そうに活躍しているのでとても安心しました。
もちろん絵や動画の実力は必要ですが、高梁市の吉備国際大学のアニメーション文化学部で学んで、隣の総社市のアニメスタジオに就職する。こんなキャリア選択も、アニメーション文化学部にはあります。
さて、次はいつえかきやさんに行って、小林さんと会いましょうかねえ。ということで、企画を進めなくちゃ!(文責:O)