先日の入試の前,志望理由などを書いた作文を読んでいたときのことです。学科長として,事前に内容を評価しておくのが目的です。その中に,「エッ?」と思うものがありました。作文の内容から,どうも,私のゼミ生だった卒業生の娘さんらしいのです。名前を見ると姓は一致します。というと,不思議に思われる方も多いでしょう。普通なら1期生でも30代半ば,少し回り道をしたとしても,そんな大きな子がいるはずはない・・・。
実は,その受験生の母親は,看護師として十数年働いた後,保健師をめざして,本学に編入学しました。その時すでに小学生の子どもがいたというわけです。その後,某社で念願の産業保健師になりました。産業保健は私の専門でもあるので,卒業後も会う機会が多く,産業衛生学会でもしばしば会います。
前に,子どもが高校生になったという話は聞いたことがあったのですが,まさか,本学を受けてくれるとは夢にも思いませんでした。
あとで聞いてみると,本学の受験は母親からの勧めではなく,本人が自分でオープンキャンパスに参加して,気に入り,1人で決めたとのことです。思えば,2~3年前のオープンキャンパスには,母親に卒業生として来てもらい,高校生に話してもらったこともあるので,不思議な感じがします。
吉備国際大学を受験すると聞いて,母親はびっくりしたそうです。もちろんうれしくもあったそうですが。ちなみに,本人も産業保健師志望だそうです。母親と交流のある産業保健師仲間の卒業生たちにこのことを伝えたところ,みんな,わがことのように喜んでくれました。
話が前後しますが,入試にはもちろん合格しました。
看護学科長 尾瀬