2010 年 11 月 8 日

Findlay大学の留学日記(8) “老人ホームのベッド”

高梁も寒さが本格的になってきたことと思います。
Findlayも、朝晩はとても冷え込み、今夜は初雪が降る予報です。
私にとって一番寒い冬を経験したのが高梁なので、
これからの寒さは想像がつきません。

先日、老人ホームに行って日本の文化を少しだけプレゼンテーションしてきました。
そのときに、利用者の部屋を見せてもらって、そのベッドの高さにビックリ!!しました。

背の低いおばあちゃんのベッドでしたが、
「おばあちゃん、一人でベッドに上がれるの?!」
と思ったくらい、日本では考えられない高さでした。

そういえば、今、私はボランティアで、週1回別の老人ホームに行って、
98歳のおばあちゃんと2時間話をしているんですけど、
彼女のベッドも、私は足が下につかないくらいの高さでした。
しかも、ベッド柵はついていません。

とてもビックリしたので、
私の会話の練習のパートナー(彼女は看護師です)に聞いてみたら、
「患者がベッド柵をしたくないって言ったら、ベッド柵はしない。
患者の意見を尊重する」との返答でした。

もちろん、もし患者さんがベッドから転落したら、
インシデントレポートを書く必要があるけれど、誰からも責められない。
と言っていました。

もし、どうしても患者にベッド柵が必要なときには、
医師に指示を書いてもらうそうです。
ベッドの高さも、いくつかの老人ホームは、
自分が長年使っていたベッドを持ち込んでいるので、
その人が使い慣れたベッドだから、ベッドから転落することはまれなんじゃないか
と彼女は言っていました。

それに、そういえば、アメリカのベッドの幅は、
日本に比べて広いことが多いので、
寝返りを打っても転落することはないのかな・・・・・・・
と勝手に納得してしまいました。

老人ホームの高齢者のベッドが高く、
ベッド柵がないことにとても違和感を覚えましたが、
アメリカでは普通なようですね。

でも、ベッド柵をするのに医師の指示が必要なんて…。
「転倒転落を防ぐ」っていうのは、看護問題な気がするんですけどね~。
医師の指示って言わないと、患者さんが納得しないんですかね。
ベッド柵をしたくない患者の意見を尊重するのが、本当に正しいことなのか…。
看護倫理って本当に難しいなと改めて考えさせられました。
今、日本の看護の「徳の倫理」がアメリカなどで注目されていると聞いたことがありますが、
日本とアメリカの考え方の違いをディスカッションできたら楽しそうですよね。
そのためには、もっと英語のスキルを高めなければ!!!

あと1か月で前期も終わりです。一瞬で前期が終わってしまったというのが感想です。
残りの日を大切にして過ごしたいと思います。

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