今年の産業看護実習が11月16日を最後に、無事終わりました。
最後のグループのみ、幸運にも、ちょうど鋳込みの場面に遭遇しました。
溶解炉から、溶けた鉄(現場では「溶湯」または単に「湯(ゆ)」という)を
取鍋(とりべ)という容器に取り出し、クレーンで運搬して砂型に流し込む
一連の作業を見ることができました。
「湯」の温度は約1400度で、
当然ながら強い赤外線が出ており、
ヒュームも大量に出ます。
注湯時には「湯」も飛び散ります。
作業者は,防じんマスクの上に赤外線用の保護面をかぶっており、
かつ、燃えにくい素材の作業着を着ています。
真夏はさぞかし大変だろうというのは、初めて見た学生でも容易に想像がつきます。
いつもそうなのですが、この場面を見た学生は「すごい」と感激する一方で、
看護学生らしく、作業者の健康について心配になります。
昔はともかく、近年では、じん肺などの職業病の新規発生はありません。
それだけ対策が進んでいるわけです。
有害業務の現場を見るのは初めての体験で勉強になりますが、
同時に、作業者の健康を守るための様々な対策が取られていることを確認するのも、
この実習の目的です。
担当教員 尾瀬
社員食堂で昼食。
正午を少し過ぎたところで、これから社員で満席になります。