「北京培黎職業学院」という大学に招かれて、現在中国・北京に来ています。
こちらに来てからは培黎の学生さんらと一緒にバスに乗り、交流を楽しみながら世界遺産を巡っています。
万里の長城では気温-10度の上に強風で、大変な思いをしました。
それでも、人間が作ったとは思えないほどのスケールの大きな人工遺物にみんな圧倒され、感動もしたのでした。
頤和園もまた、人が作ったとは思えないほど大きな庭園でした。
しかも、西洋列強が迫りくる時代においても西太后はその維持と修復に国の莫大な予算を費やしたというのですから、ほぼ同時代のドイツのルートヴィッヒⅡ世の時代錯誤的な振る舞い(近代になってから中世風のロマンチックな城を国中につくる)を思い出してしまいました。
国を傾けながらも後世に貴重な観光資源を残したという歴史的な皮肉も、両者に共通するところです。
集合写真の3つ目も、日本では見られない巨大な規模の建造物です。つまり、天安門広場とその後ろにある故宮(紫禁城)です。
巨大な世界遺産とその前に立つ小さな人間たち。
いやいや、その小さな人間がこの大きな人工物を作ったのですから、実際はどちらが大きいのか・・・。
明日は北京培黎職業学院を訪ねて、アニメーション文化学科の紹介をすると同時に、日本のアニメーションについての講義を行う予定です。
その前に、日中の学生同士の交流が日に日に深まっていくのが、とても嬉しいことでした。