アニメーション文化学科学生がICAF2021に参加しています。ICAF(Inter College Animation Festival)はアニメーションを制作する全国の学校が参加する学生アニメーション映画祭で、2002年に開催されて以来、19回目を迎えました。各参加校の上映プログラムは、学校が推薦する学生作品を上映することになっていて、ICAF開催とあわせて刊行されるガイドブックに出品者プロフィールと作品情報が掲載されます。コロナ以前は新国立美術館で作品上映会等が行われましたが、ICAF2021は昨年に引き続き、特設ウェブサイトで作品をオンライン上映します。公式ガイドブックは現在ウェブで閲覧できますので、是非アクセスしてみていください。https://icaf.info/
吉備国際大学アニメーション文化学科は9/23(木)から10/3(日)まで、合計4作品を公開します。『雨の休日』(荒木颯人)は2020年4月頃にアイデアをまとめた作品で、全国的には最初の緊急事態宣言が出された時期でもありました。休日の空模様は曇っていて、一日中雨が降り続きますが、作品の中に描かれた人は外の状況を特に気にしない様子で朝から夕方まで暮らします。物語の背景と視点を制限した『雨の休日』は、登場人物が窓に近づいた時、作品の雰囲気が変わります。「いつ頃になったら雨が止むかわからず」窓の外を眺める登場人物は、コロナに直面したあの時の思いを間接的に表現しているかのようです。『ナナシの王様』(河田真希、手塚翔大、真部尚汰、山崎佑樹、石戸夏希)は「プロモーションビデオ風の作品」をコンセプトに制作されました。制作期間全体を通して5-6名の学生が作品制作に参加し、3Dソフトウェアのカメラワークをふんだんに活用した作品として完成しました。『Re』(徳田豊都希)はある二人の少女の死から物語が始まり、登場人物たちは死後の世界で冒険を続けます。黒い川と夜空、若々しい少女のイメージから独特な印象が伝わる作品です。もう一つの上映作品『スクールウォーズ』(王子沛)は中国の大学入試を題材に学生たちのエピソードを描いた作品です。『スクールウォーズ』は各校選抜プログラムでオンライン上映が始まりましたので是非ご視聴ください。『雨の休日』『ナナシの王様』『Re』は9/23(木)からICAF2021吉備国際大学上映プログラムで視聴できます。作品制作に関して作者が簡単な質問に答える出品者メッセージ映像とあわせてご覧いただけたらと思います。
『ナナシの王様』(河田真希、手塚翔大、真部尚汰、山崎佑樹、石戸夏希)
ICAF2021は学生作品上映の他に作品講評会、ICAF関連クリエーターのトークプログラム配信を予定しています。「とらのあな」は幅広い年齢層の学生アニメーション制作者を対象にしたプログラムで、中学生から参加申込ができます。自身が制作した10分以内の作品を上映した後、講評を受けられます。現在作品を制作している中学生・高校生の皆さんは来年の「とらのあな」参加を目指してみてください。「とらのみち」はICAF参加校プログラムで作品を上映したアニメーション制作者を中心としたトークイベントです。アニメーション作家の幸洋子さん、一色あづるさん、増田優太さん、ふるかわはらももかさんが登壇します。各プログラムの開催日時、記録映像の配信予定に関してはICAF特設ウェブサイト並びにTwitterアカウント「@ICAF_info」が発信する情報をご確認ください。重ねて吉備国際大学アニメーション文化学科上映プログラムの視聴もよろしくお願いします。各校選抜作品プログラムは観客賞の投票がありますので、良かったら投票にもご参加いただきたいと思います。