明治42年5月5日、順正女学校の生徒らが、四国の金刀比羅さんを目指して修学旅行に出かけることになりました。
その行程が、とにかくすごいのです。
高梁―総社 : 早朝高瀬船に乗り、高梁川を湛井(総社)まで下る
総社―岡山 : 汽車
岡山―京橋 : 徒歩 (だが、この旭川に架かる京橋では汽船に乗れず)
京橋―三蟠 : 人力車で、旭川河口の三蟠港に急ぐ
三蟠―高松 : 連絡船 (この日は、高松にて一泊)
高松―金刀比羅 : 翌日、屋島と栗林公園を見学後汽車に乗り、夜8時に金刀比羅に到着
(倉田和四生『福西志計子と順正女学校』より)
令和3年10月20日、香川県立琴平高等学校の生徒さんらが、大学見学のために今度は逆に四国から高梁を訪れてくれました。
その行程は、大型バスに乗って高速と瀬戸大橋を使い、掛かった時間はたったの2時間少々。
110年の間に「高梁―琴平」の移動の仕方は、こんなにも変わったのですね。
それでも、琴平高校のみなさん、遠路はるばるお出で下さり、ありがとうございました。
この日の実技体験は、キム先生の指導の下、キャラクターの「ジャンプ」をアニメーションで表現することでした。
今日のキム先生のジャンプは、ちょっと大人しめかな・・・。 小さくピョン!
慣れないマックPCや描画編集ソフトを使いながら、生徒さんたちは自分の描いたキャラクターを何とか動かしていきます。 ほい、大きくジャンプ!
ところで、映画「踊る大捜査線」シリーズや香川を舞台にした「UDON」などで有名な本広克行監督は、実は香川県立琴平高校の出身です。
映像の道に進んで成功したそういう大先輩がいるというのは、とても心強いことですよね。
みなさんの中からも、アニメーションを含む映像の道に挑戦してみようという方が出て来られることを、私たち学科教員は心から願っています。