昨年末、「アニメ業界で働く」(ぺりかん社)という本が出版されました。
今回は、この本の紹介です。
ご存じのように、アニメ業界でも現在デジタル化は加速度的に進みつつあります。
例えばアニメーターという職種に関して言えば、紙と鉛筆を使ったアナログの作画から、ペンとタブレットを使ったデジタル作画への移行ということですよね。
この本は、そうした最近の社会状況の変化を織り込んだ上で、アニメ業界の様々な職種を紹介していることに大きな特色があります。
職種としては、アニメーター以外に、監督、脚本家、声優、編集、撮影監督、音響監督などが、現場の第一線の人の声を通して紹介されています。
アニメ業界では完全な分業体制によって作品作りがなされているのですが、その制作の流れと個々の工程の内容についても、実にわかりやすく紹介されています。
おそらく高校生を対象にした本だと思うのですが、「アニメが好き!」の後に、何を知り、何を考えなければならないかを、とても丁寧に説明してくれています。
将来アニメに関わる仕事をしたいと思っている人は、ぜひともこの本を手に取ってみてください。