先日、2024年秋卒業予定者の卒業研究発表会を行いました。
秋卒業ということで、対象は留学生になります。今回は、中国人学生5名がそれぞれの研究・制作の発表を行いました。
「アニメーション文化学科」には、数は多くありませんが、論文を書いて卒業をする学生たちもいます。
赤血球に白血球、それに血小板などが擬人化された体内細胞アニメには、何とも個性的なキャラ(いやキャラクターか?)が勢ぞろいなのです。
中には、来日初日の夜、滞在先のホテルで描いた自分の足(作品)を発表する学生もいました。
本人にとってこの足は、やっと日本にたどり着くことのできた足でしょうし、これから誇らしい気持ちで中国に帰ってゆく足でもあります。
卒業制作の作品の中に、どうしても入れておきたかったのでしょうね。
日本であれ、中国であれ、みなさんの今後の活躍を心より期待しております!
昨日(㋅18日)、中国からの黄岡師範学院研修団をお迎えしました。
コロナ禍後、これでもう二回目の来校となります。
学生たちにはアニメーション文化学科の特別授業として、前嶋先生の「彫塑」と冨田先生の「クリンナップ」を体験してもらうことになりました。
前嶋先生が用意した粘土を、学生一人ずつに渡していきます。
美術系の学生たちでも、粘土を使っての「彫塑」は初めての経験だったようで、とても喜んで取り組んでいました。
次に、冨田先生の「クリンナップ」です。
まず先生より、アニメ作画における「クリンナップ」とは第2原画の線をきれいにトレスする清書のこと、との説明がありました。
原画は結構ラフな線で描かれているので、その後の工程「仕上げ(ペイント)」の為にこうした清書作業がどうしても必要なのですね。
タブレットを使い、デジタルで絵を描くことに慣れている中国の学生さんには、トレース台やタップなど、何だか始めて見るものばかり・・・。
この穴の開いた紙はいったい何・・・などと、不思議そうな顔・顔・顔。
特別授業の後は、参加者全員に対して、河村学長の手から「修了証書」の授与がなされました。
日本語で書かれた「修了証書」でしたが、中国の方は漢字だけ見ればおおよその意味がもう分かるみたいですね。
今度はこちらから、黄岡師範学院を訪問することになるのかもしれません。
コロナ前から続いていた私たちの固い絆が、これからもずっと続いていくことを切に願っています。
週末には、関空から中国武漢に向かうとか。黄岡は、さらにずっとその先ですよね。
どうぞ皆さま、お気をつけてお帰りください!
本日、2024年度の最初のオープンキャンパスが開かれました。
「朝霧けい」先生も、後ろでお出迎えです。
5月というこの時期にもかかわらず、県内だけでなく遠く鳥取、広島、愛媛からもお出で下さり、本当にありがとうございました。
今日は佐々木洋先生が、ミニ講義「アニメスタジオに就職すること」と、体験コーナー「背景美術の描き方」をお一人で担当してくれました。
佐々木先生は、アニメ業界の超大手、手塚プロダクションやガイナックスで長い間仕事をしてきた方ですから、制作現場のリアルな事例には参加者はみんな興味深々の様子でした。
ところで、ふくやま文学館では、4月19日~6月23日まで、25周年記念特別展として「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂へようこそ」が開かれていました。
お店の入り口付近は写真撮影可なので、さっそく1枚パチリ!
文学館手前の福山城公園では、人気ゲーム「刀剣乱舞」のキャラクター「江雪左文字」が銅像となって観光客を出迎えていました。
一方、岡山県立美術館では、7月9日~9月1日まで、「鈴⽊敏夫とジブリ展」が開かれる予定になっています。
このように、今やマンガやゲーム、アニメがどんどん身近なものになり、そして公の場で広く認知され評価もされるようになってきているのですね。
今日の生徒さんたちが実際アニメ制作の現場に立つような頃には、いったいどのような世界になっているのでしょうか。
想像するのもむずかしいけど、とてもとても楽しみです!!!
4月19日、新入生歓迎会を開きました。自己紹介ゲームで、大いに盛り上がったのでした!
企画と準備は、2年生・3年生がやってくれました。どうもありがとう!
先生たちも、甲斐甲斐しくお手伝いをしています。
なかなか学生の顔を出しにくい時代なので、まずは後ろからパシャリ!
後ろからだと、どうしても伝わるものが少ないのですが・・・。
顔が出せる人には、大いに顔を出していただきましょう。
参加者が多くてよかったですね。いやー、やってよかったです!
ところで、来年度から、
「アニメーション文化学部アニメーション文化学科」は、
「アニメーション学部アニメーション学科」となります。
アニメーションの「文化」を忘れたわけでは、決してありません。
アニメーション制作の現場では技術の高度化と多様化が同時に進んでおり、学科もそれに応じて今回カリキュラムを一新致しました。
アニメーションを作ること(描くこと)により特化した学科を目指すべく、今回名称変更を行うことに致しました。
3月22日、学位記授与式が開かれ、アニメーション文化学科の学生30名が巣立っていきました。
「魔女の宅急便」のキキは箒にまたがって自立の旅に出ましたが、卒業生の皆さん方は絵筆と絵心にまたがっての出発です。
研鑽の心を忘れずに、これからの荒波をたくましく乗り越えていってください。
吉備国際大学と同じ高梁市内にある高梁城南高校の文化祭「城南祭」に見学に行きました!報告遅れてごめんなさい。
11月11日10時から12時30分まで一般公開をしているとのことで、駆け足ですが、見てきましたよ。
城南高校校門の城南祭の横断幕。なんか楽しい気分盛り上げてくれますね!
入り口を入ってすぐのところで、環境科学科が鉢植えの植物や、吉備高原町のブルーベリー農家と共同で開発したブルーベリーの葉入りの紅茶と、ブルーベリーの実を使ったクラフトコーラを販売しています。
ブルーベリー紅茶とブルーベリークラフトコーラ。
高梁城南高校環境科学科の育てた植物が格安で販売されていました。結構買い求めて帰るお客さんと出会いましたよ。
校舎の方に進んでいくと長い行列があり、デザイン科の生徒たちが運営する縁日風の射的の小屋でした。写真を撮り忘れてしまったのですが、すごい人気。ふと見上げると、校舎にも校門の横断幕と同じキャラクターの垂れ幕がかかっています。
「キャッホー!」といったような声が聞こえそうな元気なキャラクターの垂れ幕。キャッホー!
さらにちょっと先にはやはりデザイン科の生徒たちの出し物のお化け屋敷(文化祭の定番ですね)。怖いのが苦手な(お)は入りませんでしたが、なんかものすごく力が入っていましたよ。
お化け屋敷の看板「醜怨神社への参拝」。お札が無数に貼ってある鳥居風の入り口はなんだか怖いので、写真を撮影したのですが、ここには張りません(笑)。
ぐるーっといろいろな部活の部屋を覗きながら学校を回りました。部活では漫画研究同好会の作品がジオラマも含めて結構な迫力。こちらも残念ながら写真を撮り忘れてしまいました。とほほ。いろいろと回って、なぜか女装した男子高校生とカードゲームで遊べる部屋でスピード(例のトランプゲームです)で遊んで、それから電気科の電撃ビリビリ棒を体験しました。電線に触れるとビリビリするのかとびびっていましたが、「ピッ!」とちょっと大きな音が出るだけで、ビビリの(お)にも安心。楽しく遊びました。カードゲーム部屋の奥のストラックアウトも体験しましたが、56歳児のおっさんはもはやボールも満足に投げられず、つくづく老化を思い知らされました。
電気科の電撃ビリビリ棒。ビリビリ棒で電線に触れても、びっくりしない程度の「ピッ!」音だけなので、たぶん小さい子にも安心(だけど背が届かないかな)。
格技場に回ってみると、手作りUFOキャッチャーが動いています。ゲームセンターのUFOキャッチャーは、キャッチがはなはだ頼りないのですが、こちらはがっしりと床におかれたカプセルを3つつかんで運んでくれます。頼もしすぎるUFOキャッチャーでした。
電気科手作りのUFOキャッチャー。頼もしい機械の手でがっしりと景品をつかんでくれます。
短時間ですが、なかなか盛沢山で、それぞれの学科や部活の日ごろの活躍や城南高校生のみなさんの人柄の良さが伝わってくる文化祭でした。どうもありがとうございました!
12月7日と8日、中国の黄岡師範学院研修団の21名の方が、高梁キャンパスを訪れてくれました。
まず7日のお昼には、学長主催の歓迎昼食会が開かれました。
研修団一行は写真撮影用の赤い団旗?を用意されていたのですが、何とも中国的な感じがしました。
アニメーション文化学科からは、黄岡師範学院の学生らに対して3つの授業を提供しました。
まずは、冨田先生の「アニメ作画基礎」です。日本の手描きアニメの基本的作業ですが、デジタルに強い中国の学生にはどのように映ったかちょっと気になるところです。
次に、佐々木先生は、「ひらがなの設定 デザイン起こし」 を実演して見せてくれました。
ひらがなの由来はもちろん漢字の形態に始まりますが、中国の学生らはその美しい変化の姿に気が付いていたのだろうか。
前嶋先生の授業「塑造の量感表現講義+粘土造形体験」では、学生の一人ひとりに粘土の塊が準備されていました。
先生の説明の後に実際に「手」の造形をやってもらったのですが、そこで何か新しい発見があったのならば、こちらとしてもそれは大変うれしいことです。
すべての授業が終わると参加者全員には、修了証書が授与されました。
引率のお二人先生にも、もちろん受け取っていただきました。
最後は、やはり団旗を掲げての集合写真です。
髪を染めたり、コスプレ風の服を着たり、中国の学生も日本の学生もまったく変わりません。
同じアニメ文化に触れながら日々を過ごしているのだなあと、しみじみ感じました。
今後コロナ前のような交流が再開されることを、切に願っています。
11月4日と5日、高梁キャンパスでは 「伊賀祭」 が開かれています。
アニメーション文化学科からは、自主制作アニメの上映(映像研究会)とカフェ「PORCO BIANCA」の出店を行いました。
私はハヤシライスをいただいたのですが、とてもおいしかったです。
「豚肉使用」の但し書きは、イスラムの方への配慮です。
自家焙煎珈琲も、お勧めです。
昨年度から復活した大学祭ですが、今年はずいぶん手慣れた様子で接客に励んでいました。
アニメが好きなお客さんも、チョコでのお絵かきに早速挑戦です。
毎年吉備国際大学を会場に開催されるゲームジャム高梁(主催:ゲームジャム高梁実行委員会、共催:岡山Unity勉強会、広島Unity勉強会、讃岐GameN)を前に、Unity初心者を対象とする勉強会が開催されました!(お)も手伝ってきたので、報告です。
Unityは、3Dアニメーション・CG映像や3Dゲームを制作するのに使用される開発環境です。ポケモンGOや原神などのメジャーなゲームもUnityで制作されています。
今回は、株式会社なのですの面田高章CEOを講師に迎えて、VRChatの「ワールド」(VRChatで自分の化身アバターを配置できる場所)の制作を課題に、Unityの基礎を学びました。
株式会社なのですは、中四国でおそらくNo.1のかわいい3Dキャラクター造形(モデリング)を得意とするメタバース企業。
面田CEOは、日本全国で4人目のUnityアンバサダーで、アニメーション文化学部でも3D映像・ゲーム制作について教えてくれています。Unityアンバサダーは、Unityの高度な知識と技術を備え、Unityを活用するクリエイターのコミュニティの発展に寄与する人に対して、Unityを提供するUnity Technologies社が与える称号です。
9月16日(土)、JR備中高梁駅前の高梁市立図書館には、中学生から社会人(高校の先生など)まで、幅広い年齢層の14名の受講者が集まりました。
当日の講座の様子。みんな熱心に取り組んでいます。
今回の課題は、基本的な操作と制作法を学べるものです。VRChatのワールドに部屋をつくります。まず、床をつくり、立方体を組合わせて壁を作ったうえで、それらの色を変えていかにも部屋らしい場所をつくる。さらに、そこにデスクと椅子を置くというような課題です。デスクと椅子は、「アセット」と呼ばれる、Unity Technologiesやクリエイターたちがすでに制作した、さまざまな物体データの中から探して、それを配置しました。
ぐりぐりと立体をコンピュータの中で動かす感覚がおもしろい一方で、立体をとらえるのが苦手な(お)はちょっと苦戦。しかし、ちゃんと制作ができた受講者も多かったようです。基本的操作は学べて、マニュアルも配布されたので、Unityをおもしろいと思えた受講者は帰宅してからまた練習してもらえると思います。
当日は中学生・高校生も参加。先生たちも熱心に指導しています。
当日は、面田CEOに加えて、ゲームジャム高梁実行委員会世話人で、ICTクラブ高梁を主宰する石井聡美さん、デザイナーのwanwanwanさん、吉備国際大学アニメーション文化学部卒業生の緋色さん、ゲームクリエイターのVeLTiNAさんも会場運営で活躍しました。お疲れさまでした!
9月6日から県展が開催され、本学からも2名の学生が初出品しました。
厳正な審査の結果、みごと2作品とも入選しました。おめでとうございます。
本学科は、アニメーション文化に関わる勉強をしていますが、並行して造形美術の授業も行なっています。例えば3DCGモデリングの授業で、BlenderやMayaを使ってキャラクター制作をする場合でも、必要なスキルは制作者の空間把握能力です。PC画面上では、XYZ軸の中で作品を回転しながらモデリングしますが、量感を粘土造形で実感しておくのはマッス(塊)の把握に役立ちます。
またアニメーション文化が日本を代表する文化となった今では、美術を学ぶことでアニメーションやイラスト、マンガなどの作品に深みを加えることになるのは間違いないことです。
造形の授業では、学生たちが主体的に、木炭デッサン、油彩、水彩、アクリル絵の具、パステルなどの素材の作品制作を行っています。陶芸や一眼レフカメラ撮影、ステンドグラスなどに取り組む学生もいます。「経験を経験することの大切さ」をE・リードが述べています。AIの時代にこそ大切にしたいですね。