金曜日3時限目に、1年生対象の専門教育科目「異文化理解」があります。12月3日は、11月12日のワークショップに引き続き、国際協力機構(JICA)の職員2名、JICA中国の新川さんとJICA岡山デスクの北脇さんに講師として来ていただき、異文化理解ワークショップをしていただきました。テーマは「多文化共生と「私」」です。90分間の授業ですが、ロールプレイをして講師の課題に取り組みます。なぜだ?どうして?30名の学生は大いに議論して、グループの意見を取りまとめます。異文化理解の神髄に触れることができました。
まず、北脇先生がジャマイカ時代の経験をもとにした小話とクイズをしていただきました。その後、各グループにカードのセットが配られ、一つの意味のある文章を考えるゲームをしました。これがアイスブレークとなりました。最後まで苦戦したグループ、すぐに正解がわかったグループ、様々でした。
第1ラウンド
地震が起きた後、3日経過。場所は、避難所。地域住民、外国人、帰宅困難となったサラリーマンなど多くの人が集まっている。みなさん疲労困憊。その中で、外国人のみなさんがお祈りを始めました、、、
外国人役、地域の世話役などの役割が割り振られ、役割に合わせ自己紹介をし、配布されたシナリオを読んでいきます。アドリブを入れてもOK。ん???という気持ちから、自然に議論が盛り上がりました。
その後、各グループの成果を紙に書きだし、ホワイトボードに掲示して情報共有をしました。
第2ラウンド
2011年の東日本大震災・津波後の避難所で実際に起きたとされるケースをもとにロールプレイをしました。
外国人=困っている人?外国人の「自立」とは何か?いつまで支援を必要としているのか、、、むつかしい課題です。学生たちは果敢にチャレンジしました。議論の成果が発表されましたが、圧巻は、「18歳になったら一人前と言われるけど、でも実際はできないことのほうが多い。周りの人の支援なくして生きていけない。支援が必要なのは、外国人とは限らない。日本人だって、だれも一人で生きていけるわけではない。」とあるグループが発表してくれました。核心を突いている!
最後に、新川先生からラップアップ講義がありました。
来年度もよろしくお願いします!!!
*JICA国際協力出前授業の一環で実現した授業です。JICA関係者のご理解とご尽力に感謝します。