淡路酒造組合主催の「平成30酒造年度 新酒審査会」が9日、洲本市内でありました。
【新酒審査会のはじまりを待つ、淡路島内の酒造メーカーが製造した新酒20点。新酒審査会で使用される「本唎き猪口=ほんききちょこ」は明確な規格があり、容量は一合で、照りの観察のための「蛇の目=じゃのめ」と呼ばれる青い二重丸の模様をもつ。居酒屋でよく見られる猪口(通常は規格化されていない)よりも3周りくらい大きい=M.H.撮影】
淡路島内の酒造メーカーの「都美人酒造(南あわじ市)」・「千年一酒造(淡路市)」の2社の新酒20点が立ち並ぶ中、審査会は厳かに進行しました。大阪国税局鑑定官室の鑑定官や神戸税務署の酒類指導官らが名を連ね、吉備国際大学農学部醸造学科教授の井上先生が審査員の一人を務めました。
【淡路島内の酒造メーカーが製造した新酒20点の出来栄えを審査する、吉備国際大学農学部醸造学科教授の井上先生=M.H.撮影】
吉備国際大学農学部からは他に、醸造学科の教員3名、地域創成農学研究科博士前期課程の大学院生1名、地域創成農学科の大学生3名、醸造学科の大学生1名が参席しました。審査官による審査後、運転手担当の教員には心苦しくも我慢していただき(笑)、吉備国際大学メンバーも唎き酒に挑戦しました。評点付けの難しさや香り・味の表現の難しさを体感することができました。そして、審査員の評価と「答え合わせ」。『場数を踏んで、自分なりの「味のモノサシ」をもつことが大切』と出品者である酒造メーカーの杜氏の方は言います。
【審査会後、新酒20点の利き酒に挑戦する、吉備国際大学地域創成農学研究科の大学院生と農学部の大学生ら=M.H.撮影】
葉桜になりつつある淡路島の樹々に見守られながら、新酒審査会は無事に幕を下ろしました。
文責M.H.