2014 年 7 月 9 日

志知キャンパス白熱講義!?

1年生の選択授業に、「環境科学」があります。
数名の教員によるオムニバス形式(ときに合同)で行われ、環境問題の歴史と、問題が顕在化した時代の社会的背景、そして環境問題と農業との関係などについて学びます。

今年は内藤正明先生の主導で、討論型の授業を試みていて、学生同士、活発な意見が交わされています。

ここ3回ほどは、環境問題と農業をテーマとしていますが、回を重ねて議論が深まってきました。

お題は、「これから環境問題が深刻化するとしたら、「食」と「農」をどのように考えておけばよいだろうか?」。お題に対して、望ましいと考えられる農のあり方が、学生達からいろいろ出てきました。みなさん、マイクを持つと、雄弁に語ってくれます。

初回では、先端技術派、自然共生派、中間派と、大きく3つのグループにわかれました。

2回目はグループ間で討論を重ね、自分たちの知識を補うために、それぞれ目指す農法について調べてきてもらいました。3回目に、調べてきてもらった内容をみなさんの前で説明してもらった上で、再度議論してもらいました。知識が広がると、議論にも奥行きが出てきます。

お題では「環境問題が深刻化したら…(特に地球温暖化)」という設定でしたが、農業のあり方を考えていくと、人口増加にともなう食糧不足、高齢化、経済格差:貧困といった問題に関連づけざるを得ないということに気づいて、各グループの目指す農業はどういう点で貢献でき、どういう点では問題に荷担してしまうのか、という話の展開になりました。

最後に両派の接点はどこにあるのか、それともないのか、という流れになったとき、中間派の学生からユニークな意見がでました。中間派の意見をきいて、先端技術派から鞍替えした学生もでたりして、面白い展開になりました。

文責 M.M.

 

 

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