2019 年 11 月 13 日

淡路三原高校2年生が来てくれました

かつて南あわじ市には
三原高校と志知高校がありました。

この2校が2007年に統合して出来たのが、
兵庫県立淡路三原高校。
南あわじ市唯一の高校です。

その淡路三原高等学校の、
サイエンスコース2年生が、
研究体験に来てくれました。

午前の部は、村上先生による
「PCRによる菌の同定」。

実験台の上に用意されていたのは、
6枚のシャーレ。
それぞれに何らかの菌が生えています。

「ここから酵母菌を探せ」

・・・というのが、今回のミッション。

見た目からは判断できないので、
それぞれの菌からDNAを取って、
PCRで調べます。

反応時間中に繰り広げられた、
村上先生の面白小話にみんな興味津々。

楽しく実験しながら、
PCRの原理を学ぶことが出来ました。
ちょうど生物の授業でPCRを習うところなので、
タイミングとしてもとてもよかったみたいです。

午後の部は、「植物色素の分析」。

農学部というと、植物や畜産など、
「生物(いきもの)」を扱うイメージからか、
教科としての「生物(せいぶつ)」に近いと思われるのですが、
実は化学の知識も必要です。

肉眼では「緑」に見える葉でも、
薄層クロマトグラフィーで展開してみると、
実際は何色かの色素が混合されたものだとわかります。

どうして色素によって移動度が変わってくるのだろう?

そんな疑問も、
実は高校2年の化学基礎で習った知識で
説明できちゃうのです。

化学は化学だけ、生物は生物だけではなくて、
どちらを知るにもどちらもが必要だということが
実感できたのではないかと思います。

今回はタデアイやパプリカを使って、
植物特異的な色素である、
インジゴやカプサンチンも分離できました!

特にインジゴは、展開中は全く見えないのに、
展開液から取り出してしばらく置いたら見えてくるので、
それに気づいた生徒や、引率の先生も、
とても興味深かったようです。

冒頭で紹介した三原高校と志知高校ですが、
志知高校は完全に閉校してしまいました。

その志知高校の跡地は、
現在どうなっているかというと・・・。

我らが、吉備国際大学になっています!

E.H.

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