21日は待ちに待った田植えでした。
昨年は学部開講1年目だったので1年生しかいませんでしたが、今年からは
2学年の総勢100人以上での田植えなのでとても賑やかです!
大学からバスで移動して、水田の周りに続々と学生たちが集まってきます。
みんな長靴も脱いで裸足になって、やる気十分です!
1ヶ月前に播いたイネも十分大きくなって、水田に植えられるのを
今か今かと待っています。でも、苗が固まったままだと植えにくいので、
植えやすいように苗を1本1本ほぐす「苗取り」という作業から始めます。
慣れない作業にちょっとお疲れモード?
もうちょっとだから頑張って〜(汗)
苗取りが終わるといよいよ田植えです。田植えの前に植え方についての
説明を受けます。ここで何と!スペシャルゲストの加計美也子理事長が登場!
学生と一緒に田植えをしようと、土曜日にも関わらずわざわざ岡山からお越し
下さいました(下写真右端)。理事長有難うございますm(_ _)m
説明が終わったら各自、ポジションにつきます。
バラバラにほぐした後、片手で持てるぐらいの束にして藁で縛った
苗束を水田に投げ込んで準備完了!植えるぞぉぉ!!
水田にピンと張られたロープにつけられた目印の位置に苗を2〜3本ずつ
植えて行きます。簡単そうに見えて、柔らかい泥の上に苗をピンと立てる
のは慣れないと難しいんです。学生も最初は戸惑っていましたが、試行錯誤
するうちにどんどん速くなって行きましたよ。みんなその調子!
約2時間かけて1600平米の水田を植え終えることができました。
この後は大学に戻って「さなぶり」を行いました。
今のように機械が無かった時代、田植えは最も手間のかかる仕事でした。
自分の家族だけではとても植えきれないので、地域の人が協力し合って
お隣さんの田植えを手伝っていました。そして地域の田植えが全て終わると、
互いの労をねぎらい、水田の神様に豊作を祈願してお酒やご馳走を振る舞って
いました。これが「さなぶり」と呼ばれるお祝いです。残念なことに現代では
田植機の登場により人の手を借りることも無くなり、「さなぶり」の風習は
廃れつつあります。この文化をいつまでも残したい、そんな思いで地域創成
農学部でも田植えのあとのさなぶりは毎年の楽しみになっています。
和気藹々、新旧入り交じった、笑い声の絶えない田植え&さなぶりでした。
学生のみなさん、本当にお疲れ様でした!
吉川貴徳