前に紹介した養護教諭の橋野さんから、
中学生の英国研修を引率した報告が届いたので紹介します。
写真はもっとたくさんあったのですが、個人が特定できそうなものは念のため省きました。
そのため、一部は名所の観光写真のように見えることをお断りします。
いろいろな経験をしている卒業生がいるのだと、あらためて思います。
看護学科 尾瀬
3週間の英国研修引率を無事終えてまいりました。
あちらは涼しく、最初の1週目は寒いくらいでした。
英語科教員ではないので、通訳兼生徒のお世話係の日本人もついてくださいますし、
私自身3週間英国に滞在したことがありましたので、比較的落ち着いて過ごすことができました。
24時間体制での引率ですので、生徒のもめごとの相談や、
生活面全般や就寝指導などで睡眠不足ではありましたが、
日本での仕事とまた違い、景色も綺麗でしたし、担任の大変さも分かりましたし、
自分の語学力不足も分かり、私自身も勉強になる、
また違った視点で物事を見たり感じることのできる研修引率でした。
副校長が統括でいらしていたため、相談ができなくはないですが、
2校に分かれての研修で、副校長はどちらの学校にも滞在されないため、
基本的には一人で学年の半分(今年は26名)の全責任・判断を求められているのは、
非常にプレッシャーでした。
今年は養護教諭が行くからといって、病気・ケガに甘えることのないようにと、
日本で釘をさして行った筈だったのですが、実際には酔い止めが足りなくなる生徒や捻挫、
中には、夜中に副校長運転のレンタカーで日本人医師の病院に運んだなど、
過去の報告にない怪我人が出ました。
私が普段甘えさせているのか、油断ではなく単なるたまたまなのか、
悩ましいものがありました。
前々日にもう一方の学校に滞在中の生徒の1人が蜂に刺され病院に行き、
最終日には私の方で、蜂を捕まえ刺される子が出て、ハラハラしましたが、
軽く、応急処置で済みました。
また、機内で1人体調不良を訴えた生徒が出たものの、
全員揃って帰国することができました。

滞在していた学校

体育館と夕焼け(夜9時近く)

アクティビティーの教員と生徒達と通訳と私

コッツウォルズの風景

カンタベリー大聖堂
8月24日は、私にとって特別の思い入れのある日である。
1955年のこの日、森永製の育児用粉乳にヒ素が混入していると発表され、
大パニックに陥った日である。
当時、私は小学生だったので、はっきりした記憶はないが、
死者130人、被害者12,000人、
しかもほとんど全員が乳幼児というとんでもない大事件であった。
被害者に後遺症があるということであらためて注目されたのが1969年で、
当時は医学部の学生だったので、衝撃を受けたことを覚えている。
その後、後遺症を明らかにするための疫学調査に参加したり、
被害者の支援活動をしたりして、関わりを深めていった。
そして、55年後のその日、「森永ヒ素ミルク中毒事件資料館」が開設された。
この日たまたま、岡山理科大学で、加計学園・順正学園の教職員を対象とした
「学生相談研修会」が開かれ、私は主催者として出席していたのだが、
その帰り、資料館に立ち寄った。
開館式や記者会見等が終わった後だったので、
私以外には誰もいなかったが、館長が暖かく迎えてくれた。
館長の岡崎氏は、姉(故人)が被害者で、父親(故人)は被害者運動の中心人物だった。
父親が保管していた膨大な記録や資料(私も昔,ほんの一部を見せてもらった記憶がある)
を埋もれさせるわけには行かないということで、資料館開設を決意したとのことだ。
確かに、世間ではほとんど忘れられているし、
若い人たちはこのようなことがあったこと自体知らないだろう。
世間から一度は完全に「終息」したと思われた事件を
14年後に再び表舞台に登場させた力になったのが、
岡崎氏の父親を中心に細々と続けられていた運動であった。
乳幼児期にヒ素を飲まされて、その後の成長・発達に影響がないということは、
医学の常識から言ってあり得ないが、当時の専門家は「後遺症はない」と言いきり、
そのことがその後14年間も放置され、被害者救済を遅らせた原因になったと言える。
その専門家は我々の先輩でもある。
医療関係者として肝に銘じなければならない。
私にとっての8月24日は、そういう日である。
看護学科 尾瀬
森永ヒ素ミルク中毒事件資料館のホームページは,
http://ww3.tiki.ne.jp/~jcn-o/framepagemorinagahiso.htm
資料館開設を伝える記事は,
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010082411492764/(動画付)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20100824-OYT8T01249.htm
http://mainichi.jp/kansai/news/20100824ddf041040018000c.html
8月1日のオープンキャンパスの報告です!
この日も暑いなか、多くの方々が、看護学科に参加して下さいました。
その中の一部をご紹介します。

これは車いすでの移動。
段差がある場合の安全な移動の方法について、実際に体験して頂きました。
今日は簡単に方法をご紹介致します♪
【車いすの押し方】
車いすの後方に立ち、両手でハンドグリップを握ります。
前後左右に注意し、利用者に注意しながらゆっくり押します。
【キャスター(前輪)上げと移動】
①ティッピングバーを踏むと同時にハンドグリップを後方に下げます。
乗っている方が不快を感じない程度のスピードで手早く操作するのがポイントです。
②キャスターを浮かしたまま、後輪だけでバランスを取って移動します。
【段差への上がり方】
①ティッピングバーを踏んで前輪を上げ、
キャスター上げのまま前に進み段の上に前輪を乗せます。
②さらに前進し、後輪が段にぶつかったところで
ハンドグリップを持ち上げながら前に押し出します。
出来るだけ衝撃を少なくするよう気を付けます。
【段差からのおり方】
①後ろ向きになり、ハンドグリップを持ち上げるようにしながら
ゆっくり静かに後輪をおろします。
②キャスターを上げて後方に下がり、フットレストとつま先が
段差に当たらないようにしてキャスターを静かにおろします。
次回もいろいろな体験コーナーがあります。
次のオープンキャンパスは9月12日です。
ぜひご参加ください。
7月28日に、研究発表が行われました。
学生は、自分の興味のある分野で研究をし、4年次に発表です。
健康意識に関する調査や、対人関係能力、
育児観に関する研究など、その内容は様々です。
1~3年生も聴講しました。
大いに今後の参考になったと思います。
発表した学生も、研究することによって、
興味のある分野を探求していく事とともに、
研究する過程を学ぶことができる貴重な経験ができましたね。
多く人の前で発表するのは緊張しますが、みんな頑張りました。
【発表風景】

今研究中の学生の皆さん!
がんばってね。
7月24日(土)に オープンキャンパスが開催されました。
保健科学部看護学科にも多くの方々にご参加頂きありがとうございました。
看護学科は 34名の皆さんが参加して下さいました。
オープンキャンパスの準備中風景
看護学科の1.2年生の学生たち。廊下にパネルを貼って、準備!
「これは、どこに貼ろうかな。」
学科説明のあといよいよ体験コーナー!
看護学科1年生の学生による、「ベッドメーキング」の演習です。
患者さんが快適な生活を送るために、ベッドにも様々なポイントとその理由があるんですね。
ところどころで、「へぇー!」「なるほど!」という声も聴かれました。
実際に体験してくれた高校生の皆さん。
「端を中心に合わせて…」
何回か練習して、ぐんぐん上達!スゴイ!
1年生が、今年習ったベッドメーキングの技術を、皆さんにご披露(緊張!)。
こちらは血圧測定。

看護学科2年生に説明を受けながら測定していきます。
「聴診器をあてる位置はここです!」
高校生からの質問も先輩たちが実際に答えてくれます。
「部活はできますか?」
「買い物はどうしていますか?」
「楽しいことは?」
「反対にたいへんなところは?」などなど…
ちょっと気になることも看護学科の学生へ直接聴くことが出来ます。
とっても参考になりますね。
さて、次回のオープンキャンパスは
8月1日(日)です!
ぜひ看護学科に来て下さいね!
2010年7月3日(土)
2年生・3年生・4年生の合同の教育実習報告会を実施いたしました。
今年度は4年生の教育実習報告の後、
卒業生で現在高等学校の看護科で教員をしている小椋さん、高延さん、野上さんの
3人が来校してくれて現在の仕事についてと、後輩へのアドバイスをしてくれました。

3年生は看護教員の科目選択者5名、
2年生は教職課程選択者の中の希望者2名が出席してくれ、
活発な質疑応答があり、看護の教員についての意識を高め、
学習方法なども実務に基づいた具体的な助言によって、
理解を深めることができたようでした。
尾瀬先生、谷田先生、非常勤講師の二宗先生にも来ていただき、
有意義な学習の機会となりました。
ご協力感謝いたします。
(池永)
6月最後の週末、学会参加のため東京に行き、2泊しました。
学会は刺激的で面白かったのですが、
それとは別に、二晩で計4名の卒業生と会うことができました。
中には、仕事を終えて高速バスで駆けつけてくれた人もいました。
会ったのは、看護師1人、保健師1人、養護教諭2人で、学年はバラバラです。
看護師は週末といえども休みとは限らず、なかなか会う機会がありません。
その点、保健師や養護教諭はいいですね。
職種が違うと、お互いの仕事が気になるようで、
時が経つのを忘れて話し込み大いに盛り上がりました。
興味深い話はたくさんあったのですが、
個人が特定できそうなので、残念ながら省略します。
ただ、皆それぞれの分野で活躍しており、とても頼もしく思いました。
このような席に出ると、思いがけない卒業生の消息がわかったり、
逆にこちらから同期生の情報を伝えたりといった楽しみがあります。
卒業生から見ると母校の現状や、先生方、とくに退職された先生方の近況も気になるようです。
卒業後何年か経つと、同期生でも限られた人としか連絡がない場合もあるでしょうし、
まして、学年が違うと、近くにいても全く交流がないのが実情でしょう。
その意味で、学年を超えた卒業生のネットワークができないものかと思います。
私たち教員もそのための支援は惜しまないつもりです。
このブログも、そのような情報交換に利用してください。
ところで、ホテルの窓から建設中の東京スカイツリーが見えました(写真)。
その時持っていたカメラにズーム機能がなかったのと、
あいにくの梅雨空ではっきりしませんが、
手前の大きなビル(日本橋三井タワー)の右奥にかすんで見えます。

看護学科 尾瀬
6月20日(日)、
吉備国際大学のオープンキャンパスが行われました。
13時から開始でしたが、
オープンキャンパスを手伝ってくれた学生は
午前中から登校し、準備をしてくれました。

13時から全体の説明会があり、
13時20分ほどに、
迎えに行った在校生に案内をうけ、
制服を着た高校生数名とそのご家族が
15名ほど来られました。

先ず、30分ほどの学科説明が行われました。

次に、アルコールパッチのテストで、
アルコールが飲める体質かどうかのチェックをしました。
アルコール綿を腕の内側の柔らかい皮膚の上に貼り付けます。
その後、貼った状態のままにしておき、7分後に外します。
その時、アルコールを貼っていたところが赤くなっている人は、
アルコールを分解する酵素が少ない人です。
外して10分後、もう一度同じ箇所を見ます。
赤みが残っていれば、
お酒は飲まない方が良いと言うことでした。

基礎看護実習室では、
赤ちゃん人形に実際に触れてもらいました。



看護学科のブログを開設してから、ほぼ半年経ちました。
この間、学科の教員のみならず、
卒業生や学生からも投稿してもらうことができ、感謝しています。
これからも一層充実させて行きたいと思いますので、奮って投稿してください。
卒業生からは、「今は透析の実習もしているのか、私たちもやりかった」
といった反響が寄せられています。
実習病院の指導者からも「別の病院でこんな実習をしているのですね」
などといわれることがあるそうです。
さらに、受験生の保 護者から「ブログで見たのですが・・・」という問い合わせを受けたこともあり、
思いがけない反響に驚いたり、喜んだりしています。
大学からの情報発信はもちろん行いますが、卒業生の方もどんどん投稿してください。
看護師の方からの近況報告がまだないのは、ちょっぴり寂しいです。
今年は吉備国際大学開学20周年で、秋には様々なイベントが予定されています。
同窓会の集まりも計画されているようなので、卒業生の方はぜひ参加してくださ い。
ちなみに、看護学科も1995年開設ですから15周年になりました。
看護学科長 尾瀬
3年生の4人の看護学科の学生です。
当日は高校生が進路相談や見学に参加してくれました。
約30名の参加者があり、
看護学科のブースでは血圧・体温・心音や呼吸音の聴取や
簡単なフィジカルメントについてクイズで学んでいただけました。
学生に大学での学習や学校生活についても質問があり、
丁寧に応じていました。
参加者の皆様、ありがとうございました。
