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保健医療福祉学部

私が、医療者をめざせる理由。

私は、諦めない。

助けたい人がいた。支えたい人がいた。
医療とは「その人の“人生”を支えること」。
だからこそ、自分にできるか不安だった。

ここには、その不安を受け止めてくれる人がいる。
「諦めなくてもいいよ」と応援してくれる。

私は、一人じゃないんだ。
だから、頑張ろうと思える。

「やれるところまで、やってみなさい」その一言で、諦めずに挑戦することができた。

景山 美穂 さん | 3年 |
岡山県立津山高等学校 出身

高校生のときに寝たきりの曾祖母が訪問看護師さんのお世話になりました。その方は、医療者というよりも、親しみやすい近所の方という雰囲気で家族を和ませてくれながらも、プロとしてのケアをされていて、看護師のイメージが大きく変わりました。また、母の知り合いの助産師さんに進路相談をさせていただいた際に、命に向き合うことの大変さとともに、やりがいを感じたことから、将来は家庭へ訪問して妊婦さんの手助けをできる助産師になりたいと思っています。今よりももっと、能動的な妊婦さんとの関わり方を模索し、助産師のあり方を変えていきたいですね。大学では勉強の大変さから、保健師の選択科目を履修するか迷いました。保健師の資格があれば、より広い領域で妊婦さんを支えることができる…でも。迷う私にそっと「あなたの頑張りは私が知っている。諦めることはない」と後押ししてくださったのが先生。私のことを見てくださっていたんだって、嬉しかった。先生のおかげで、目標を諦めずにチャレンジすることができそうです。

発達障がい児の医療支援ニーズを研究し医療者や教師、保護者の橋渡しができる存在に。

塩野 和貴子 さん | 4年 |
島根県立松江南高等学校 出身

大学1年生から小学校のボランティアに行っています。転機となったのは保健室の手伝いで経験した、子どもたちの健康診断。そこには、健康診断を受けること自体が困難な子がいました。しかし、医療関係者も、学校の先生方も、そうした子どもたちにどのようなケアが必要なのか、まだ十分な知識が蓄積されていないことも知りました。障がいのある子でも、安心して治療を受けて欲しい。その想いから、現在は大学院の科目履修をしながら、発達障がいのある子どもの支援について研究にも取り組んでいます。そうした研究にまで取り組むなんて、入学時には想像もつきませんでした。講義中の私の姿勢や、私が教職セミナーに参加していることを知って先生が声をかけてくださったのがきっかけです。私たち学生の内面を育てるように接してくださる先生のおかげで、学ぶことに対して、より積極的に取り組めるようになりました。将来は、医療者や教師、保護者の橋渡しができる養護教諭をめざしています。

「約束を守る」ことは、もっとも大切なこと。自分の行動が生死を左右することを自覚してほしい。

木村 麻紀 講師
[ 担当授業 ] 在宅看護学概論、在宅看護援助論

看護は、命を預かり、人の生死に直面していく仕事です。患者さんの命を、自分が押したボタン一つでどうにかしてしまうかもしれない。その厳しさの中で仕事をするということを、学生のうちから自覚してほしいですね。まず大切にしてほしいのは「約束を守る」ということ。レポート提出の期限など、ちょっとくらい期限を過ぎてもと、安易に考えてしまう学生も少なくありません。でも、信頼関係あってこその医療現場で患者さんに向き合ったときに、約束が守れない、誠実に接することができないというのは一番よくないこと。「自分のために」ではなくて、やはり「相手のために何ができるか」が大切ですから。患者さんやそのご家族に興味関心をもって、自分ができる精いっぱいのことを、一生懸命できる看護師になってくれたらと思います。

厳しい指導の中にも愛情をもち、命を預かる看護師としての責任感を育てたい。

市村 美香 講師
[ 担当授業 ] 成人看護学、基礎看護学

学生たちには入学当初から厳しく指導をしていますが、自身の将来を想い描いた時に「そうか」と納得できるような声かけを心がけています。芽をつぶすのではなく、人の命を預かる看護師としての自覚が少しずつでも備わるように。また「自分の考えを言う力」を育てることも大切ですね。教員の側から“こうしたらいいよ”と答えを教えるばかりでは、信頼される看護師にはなれません。なぜなら、臨床では自分で判断をしないといけないからです。“あなたはなぜ、そう判断したの?”と聞かれた時、きちんと説明できなければいけない。だから、普段の学びにおいても、自分の意見を求めます。学生たちには、患者さんから“あの人になら相談できる”と思ってもらえる看護師になってほしいと思っています。表面上はよくても、患者さんのことを考えていない看護師はすぐに気づかれます。あの人は誠実だ、真面目だから信用できる、と患者さんから信頼される看護師になってほしいと常々考えています。

自分のための勉強から、人のための勉強に。
	心まで支えることができる理学療法士になりたい。

山本 愛美 さん | 3年 |
広島県立府中高等学校 出身

高校ではバドミントン部に所属していたのですが、ペアを組んでいた友達が靭帯断裂という大けがをしてしまいました。彼女の落胆は大きく、部活まで辞めてしまいそうで…でも、リハビリの過程で理学療法士と話をして立ち直った姿を見て、心まで支えることができる理学療法士という職業に憧れを抱きました。高校までは明確な目的意識はなく、自分のためにと思って勉強していたのですが、現在は「人の役に立つ、命を助けるための勉強」をしている実感があり、やる気の度合が違います。理想の理学療法士は、学科の先生。とても柔和な先生ですが、臨床できびきびと仕事に取り組む様子を見て驚きました。何十人もの患者さんを担当しているのに、「前の時計と変わってますね」「髪を切られたんですね」など、一人ひとりの小さな変化を見逃さないんですよ。体に触れる時は、あらかじめ手を温めておくといった細かい気遣いを常にされていて、本当にすごい。私も知識だけではなく、心で向き合える理学療法士になれるよう頑張りたいと思います。

父の病気がきっかけで理学療法士の道へ。
	患者さんだけでなく、家族にも寄り添いたい。

福田 未歩 さん | 3年 |
広島県立神辺旭高等学校 出身

高校2年生の時、父が心筋梗塞で倒れました。再発予防のためのリハビリを受ける中、父に寄り添う理学療法士の姿に感銘を受けたこと、同時に、私たち家族に“こんなことをしてあげたらいいですよ”と、父の状態をみて温かくアドバイスをくださったりと、精神的に支えられ“すごい仕事だ”と思ったことから理学療法士の道へ進みました。もうじき現場実習が始まりますが“知らないことが多いと怖い”という思いがあり、友達の山本愛美さんと一緒に先生に申し出て、病院見学へ行きました。経験は多い方がいいし、そのチャンスがあれば、病院の空気に触れて実習のイメージを描いておきたかったから。先生方はこうした相談にもいつも親身になってくれますし、学生のことをよく見ているなと常々思います。授業で時々会う、といった学生のこともよく知っていて、フォローが必要であればすぐに声をかけてくれる。「患者さんの体を傷つけないために、爪を切る」といった必要な配慮も教えてくれて、生きた知識を教えてもらっている実感があります。

外見が派手でも、不真面目に見えたとしても信じ、然るべき環境に置くことで学生は自ら育つ。

森下 元賀 准教授
[ 担当授業 ]
運動系理学療法学、
地域理学療法学

もともと大学病院に勤めていまして、患者さんの病状ごとに合わせてチームを組んで治療に取り組んでいました。その中で担当していた高次脳機能障害について、より深く知るために大学院で学び、現在も脳の障害について研究を続けています。そうした経験を通じて学生に伝えたいのは、必ずしも医療の現場は教科書通りではないということ。教科書にはこう書いてあるけれども、実際の患者さんはこうなんだよ、ということを伝えていくのが我々の役割なので、それが今まで自分が担当してきた患者さんの話だったりとか、教科書で書いてあることをこのように活かしたらいいんだよと、自分の経験を活かして伝えていきたいと思っています。

大切にしているのは「学生を信じること」。理学療法士になりたいという人に、根っから悪い人なんていないと思っています。一見、不真面目そうに見えたとしても、自分なりに“理学療法士になりたい、真面目に勉強したい”って思いはどこかにある。学生にレッテルを貼ってしまったら終わりです。“この子はダメ”と教員が諦めたことを、学生たちは敏感に察知します。そして失望し、意欲を失ってしまう。もちろん、信じているだけでは人の命を預かる医療者として送り出すことはできませんが、学生が学びに取り組む姿、表情の変化、人の目を見て話すといった様子を見ていますし、ちゃんと話せば人の話を聞ける、ということを私は知っています。学生を教育するということは、理学療法士である自分の後輩を育てることです。私自身、恩師を理学療法士の先輩として頼っているところがありますし、学生たちにも医療をより発展させていく同志として、卒業後も相談できる関係でありたいと思っています。

作業療法について、よく知らなかった。
一人の子どもとの出会いで、本気になれた。


今西 昌 さん | 3年 |
広島翔洋高等学校 出身

保育園での実習に行く機会がありました。そこで出会ったのは自閉症の子。その子は言葉でのコミュニケーションがうまく取れず、僕に抱っこを求めてくるんです。でも、来年から小学生だというその子の状況、保育園という環境を考えると、周りの大人がずっとその子だけを見続けるわけにもいかない。この子が大人になった時、もし保護者が支えてあげられない状況だったら…。自分に何ができるのか考えさせられました。そうした子が幸せに生きていけるよう、作業療法士としての支援をしていけないかと本気で考えています。でも、こんなにやりたいことが見つかったのは、この大学へ来てからでした。入学しても初めのころはやる気に火がつかず、先生方にも心配をかけましたが、そんな自分でも、やりたいことを見つけることができた。本当に作業療法士になりたいと思った今は、勉強にも自然と積極的に取り組めるようになりました。

不安な時、悩んだ時、支えてくれる先生や友達がいる。苦手を克服し、家族を支えられる作業療法士に。


灰戸 有希 さん | 3年 |
島根県立大田高等学校 出身

小さな頃に父が脳梗塞を患い、後遺症による記憶障害などからコミュニケーションをとることが難しくなりました。その後父は施設に入りましたが、そこで作業療法士の方と関わる機会があって“こういう関わり方、支援の仕方があるんだ”と感じたことが、作業療法に関心をもったきっかけでした。私が、家族本来のコミュニケーションを取り持てるようになりたいと思ったんです。大学へ進学し、様々な発見がありました。それは「本番に弱いこと」。実技試験では緊張から真っ青になって、結果は散々。その後、体験実習で接した方に“ありがとう”って言っていただいた時、今のままではダメだと思いました。中途半端な支援はできないし、感謝してくれる方に対してちゃんと返すことができないと、って。これから現場実習が始まりますが、私に何ができるか、何をすべきか、という道筋をしっかり考えて取り組みたい。悩むこともありますが、相談に乗って、全てを受け止めてくれる先生や友達がいるおかげで頑張れています。

学生との「つながり」は、卒業しても続いていく。作業療法士の「先輩」として、頼れる存在でありたい。

狩長 弘親 講師
[ 担当授業 ]
高次脳機能障害学、
身体障害作業療法学

私は、中学校からの友人が交通事故で脳機能に障害を持ったことがきっかけで高次脳機能障害を持たれる方々の支援について研究をしてきました。人の人生に関わっていく仕事ではありますので、その方の喜びを共有できるというのは何よりの喜びではないかなと思います。ですから、学生たちにも、「自分たちの力が必要」だと思える機会を作るよう心がけています。例えば、地域の医療機関と協力しながら、障害を持たれた方の就労支援に学生も関わってもらったりですね。学生の「よし、やろう」という気持ちを引き出すのが私たちの役割だと思っています。

今は学生と先生という関係かもしれませんが、彼らは卒業後「作業療法士」という同じ職業でやっていく仲間。だからこそ卒業して終わりではなく、その後も関係が続いていくことを見据えた指導を心がけています。特に普段からの関わりは大切です。3年次に取り組む現場実習では、学校生活以上に様々な問題が起こりやすい。学生にとっては、それまでとはまったく違う環境で、突然一人でやっていくという状況になります。そうした時に、我々は頼れる存在であるべきだと考えています。実際に、深夜2時・3時といった時間帯に、学生から電話がかかってくることがあります。普段は電話をかけない時間帯にかけてくるのだから、本当に困っているんです。そんな時は大抵、泣いていたりしますね。私自身が困った時、どういう人に相談するかと考えると、普段から話ができる人でないといけない。些細なことでも話せる関係を築いておけるかどうか、というのは一番大切だと思います。きっかけは「髪切ったの?」でもいい。普段の関わりができることで、つながりができると考えています。

「勉強で初めて褒められた」ひとつのきっかけが僕の 知りたい   やってみたい という意欲を引き出した。

池田 瑞紀 さん | 3年 |
島根県立安来高等学校 出身

レポートの仕上がりを先生に褒められたことをきっかけに、様々なことに意欲が湧いてきました。高校までは成績も下位で、勉強に関することで先生から褒められたことなんて無かったんです。それを、実習担当の松原先生は“このままでいいよ”と言ってくださった。書き方や、文章力も、今の調子でねって。本当に初めての経験で、びっくりして。もっと褒めてもらいたくて、先生をがっかりさせたくなくて、それからは書いた文章を推敲したり、本を読むようになりました。同時に“知りたい”という気持ちが芽生えました。自分の将来の仕事について知識を深めたいと思ったし、授業や実習など、今やっていることにも興味を持てるようになりました。気になったことを家に持ち帰って調べたり、復習するなんて今まで無かった。これから自分がどこまで成長できるのか楽しみなんです。次は僕が、社会福祉士として利用者さんの気づかなかった強みを見つけたい。利用者さんって、きっと自信を失っている人も多いと思います。だから自信をつけてほしい。僕がそうだったように。

誰かが必ず見て、応援してくれている。
	「私は、一人じゃないんだ」ってことに気づけた。

月本 帆南 さん | 3年 |
岡山県立総社高等学校 出身

中学校の頃からボランティア活動をしています。きっかけは先生の勧めだったけど、関わる人の“ありがとう”って言葉にやりがいと楽しさを感じて“人のためになる仕事っていいな”と考えるようになりました。吉備国際大学との出会いはオープンキャンパス。社会福祉学科のグループワークを経験して、価値観の多様性を知ったり、「人」をテーマにした学びは面白いと感じました。一方で、自分の考えを表現することは少し苦手。入学後、実習にあたり志望動機などを書く用紙があったのですが、完成させるまでにとても時間がかかってしまいました。悩めば悩むほど、わからなくなって。先生に何度も添削していただいて完成させることができました。先生方は、学生をいつも気にかけてくださる。実習で困った時も“一生懸命やっているのは知っているよ、気負わないで”と言ってくださって、心が楽になったんです。こんな風に将来、私も誰かの背中を押して“また頑張れる”って気持ちになってもらえる社会福祉士になりたいと思っています。

学生が求めているのは「背中を押す一言」。そして、あるがままを受け止めること。

黒宮 亜希子 准教授
[ 担当授業 ] 地域福祉論

「地域福祉」について研究をしています。今私が注目しているのは中山間地域。この大学がある高梁市も中山間地域ですが、人口が減少して高齢化が進む地域の見守り活動や、どうやったら地域の安全安心というのが住民同士で維持できるのか。地域での安全性の確保、これは災害の時にも関わってくるのですが、そうした問題に社会福祉士として取り組んでいます。

最近の学生は、褒められ慣れていない子が多いですね。自己肯定感が低い学生もいるので、そこを承認する一言や、できていることを「できたね、素晴らしいね」と伝えること、学生の背中を押すことを心がけています。“○○くん、こんなこともできるんだね”といった一言で、どんどん積極的になります。“先生、これも見てください!”って。そして、その内容もどんどん良くなる。最初、文章を書くのが苦手だった、という子も、すごくいいものが書けるようになりますし、そうしたきっかけを作ることは大切だと思います。そして、学生との対話も欠かせません。研究室に来た学生の顔を見て“この子、泣きに来たな”という時があります。そうした学生たちは、背負っている心のリュックが重すぎて、身動きが取れなくなるんですね。一個、つらかったって思いを取り出すと、また歩けるようになる。福祉専門職としてもそういう受容する力って必要だと思います。学生のあるがままを一度受け止めて“そのままでいいよ”と認めることも大事。アシストはできませんが、こけてケガをした時に絆創膏を貼るくらいのことはできますからね。

ここから、あなたの可能性が拓ける。

看護学科
看護師の役割は、病院などで療養をする人々の健康回復や、地域で暮らす人々の健康維持のため、様々な援助を行うこと。看護の心と適切な看護サービスを提供する能力を身につけるため、講義から演習、実習と段階的にカリキュラムを設定。身体的な側面をはじめ、心理面・社会面においても学びを深めます。
作業療法学科
作業療法士として活躍するため、問題点を的確に判断し、日々進歩する知識と技術を学び、患者さんや他の医療専門職と良好なコミュニケーションがとれる人材を育成。患者さんの心に寄り添って支援ができる豊かな人間性も培います。高度な知識の追究、研究職等をめざす大学院進学を視野に入れたカリキュラムを展開しています。
理学療法学科
専門知識と技術、豊かな人間性を備えるとともに、日々進歩し続ける医療について自ら学ぶ姿勢を身につけ、変化する社会的ニーズに対応できる理学療法士を育成。国際的に認定された専門資格を有する教授陣と、国の専門機関にも評価されるなど大きな成果をあげる教育体制のもと、スペシャリストへと導きます。
社会福祉学科
貧困や孤独、権利侵害、虐待、いじめ、災害など、生きる上での困難を理解し、社会の複雑・多様化による諸問題を解決するための知恵を学びます。生活上の困難へ向き合う力、自らの生きる力、苦しむ人々を支える力を養成。多様性への理解や他者への共感力を養い、社会を理解するために、社会貢献活動にも取り組みます。

いつも見守り、応援してくれる先生と仲間がいる。だから頑張れる。

ここは、自分らしく学び、輝ける場所。

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