当ゼミでは、神経生理学的手法を用いて、実験を行っています。
先行研究に習って、
「小指を対立位にすると拇指対立運動が促通される。」
という仮説を立て、
短拇指外転筋のF波を安静時と小指対立時に記録しました。
その結果、最初の2名の被経者では、明らかにF波が増大しましたが、
次は変化無く、その次は、むしろ抑制されていました。
そのため、最初からやり直すことになりました。
簡単には結果が出ないということを、ゼミ生も実感したと思います。
この実験は、「ピンチ」という作業療法において重要な動きに関係し、
今後、短対立装具や手関節背屈による腱固定効果についても検討していく予定です。
これからも失敗の連続が予想されますが、学部の卒論なので、
ネガティブデータに終わっても通してもらえるだろうと期待しています。
写真は、山本ゼミとの合同懇親会の時のものです。
当ゼミは3年生2人だけなので、他のゼミの協力を求めて進めて行きたいと考えています。
興味を持った方は、どうぞ研究室にいらして下さい。