6月19日(水)、県北の勝間田高等学校に「高校内ガイダンス」として本学科も参加させていただきました。
2年生の生徒さんを対象に、まんが・アニメ・声優についてお話をしてほしいとのご依頼があったのです。

当日は、講義と併せて、動画「振り返り」の作画体験もしていただきました。
どうだったのでしょう。
おそらく初めての動画制作で、生徒さんたちはずいぶん緊張されたのではないでしょうか。
1枚1枚の絵が組み合わせれて実際どのような動きになるか、今はまだきっと出たとこ勝負ですよね。
でも、プロのアニメーターは理想的な動きをまずは頭で描きながら、それを1枚1枚の絵で再現しようと頑張っているのですよ。
これはまるで、NHK連ドラの「なつぞら」の世界ですよね。本当に。
ところで、県北出身の漫画家といえば、何といっても「NARUTO」の岸本斉史さんではありませんか。
私たちにとって、地方出身でもいつか本物になれることを実践して見せてくれた方ですよね(実は私も県北の出身!)。
高梁の学生たちよ。君たちも絶対に今の夢をあきらめるな!
今年度新たに始まった授業を紹介するコーナーの、第2弾です。
今回ご紹介するのは、「アニメーション実践」という授業。
どういう内容かというと、「ゲームエンジンであるUnityによる制作を中心に、デジタルソフトや3Dソフトの基礎を学ぼう」、というものです。

担当の先生が、見本として自作のものを見せて下さっています。
学生たちはこれを一つの目標にしながら、基礎的な課題から順に一つずつこなしていくことになります。

これは学生たちが、キャラクターが身につけるための小物を、思い思いに3Dソフトを使って作っているところです。
やがて自分が作るであろうキャラクターの姿をイメージしながら。
アニメーション文化学科は、岡山Unity勉強会と協力しながら、これまで4回にわたって「ゲームジャム」というゲーム開発の大会を高梁で開いてきました。
実は、そこで出会った方々のおかげで、今回紹介している「アニメーション実践」のモダンな授業内容が実現したのです。
地方にあっても都市部に負けないような、最新の技術を学べる人とモノの環境を作っていきたいと、私たちはいつも考えています。
夏の集中講義「映像概論」でお世話になっている倉田修次先生から、このような連絡がありました。
倉田先生が撮影を担当した短編映画「ひとりじゃない」が、ドイツ・ハンブルクで開かれた “2019 World Media Festival Television & Corporate Media Awards” で、銀賞を受賞したとのこと。

受賞作品「ひとりじゃない」の予告編および詳細は、こちらをご覧ください。
<倉田先生からのコメント>
映画「ひとりじゃない」の舞台である宮城県登米市豊里町では、震災仮設や復興住宅で孤立、孤独死の問題が短期間の内に数件も発生し、地域の公民館がそれを防ぐために立ち上がることになった。
私たち大阪のスタッフ5人(監督、撮影、録音、メーク、照明)も、そのテーマは日本のテーマだと考え協力を惜しまず、監督のオリジナルストーリーを基に、3日間の強行スケジュールで撮影を行った。
9月21日、陸路片道900キロを丸一日かけて宮城県豊里へ、撮影は豊里住民の皆さんの全面的協力でやり抜きました。
食事は三食、朝早くから夜遅くまでいつも暖かいご飯を住民の奥様が用意してくださり、食材は全て地元の方の差し入れで、なんと豚一頭も…。
その映画は住民皆様の英気が溢れ、東北の映像フェスティバルでも賞を頂き、そして海外の賞も…。
映画が確実にひとりで歩き出し、色々な国や地域で気持ちを分かち合い、もはやひとりじゃない映画へと…。

カメラを前にした倉田先生、右端は鐘江稔監督か。
何気に後ろに立っているのは、何と医師役のさとう宗幸さんではありませんか。

左から、主演女優:小林涼子さん、倉田先生、監督:鐘江稔さん、主演:稲森誠さんです。
倉田先生
受賞、おめでとうございます。 9月の集中講義、よろしくお願い致します。
本学科では、昨年度から新カリキュラムがスタートしたのですが、今回新2年生対象に「音響演習A・B」が開講されました。
講師は吉永拓未という方で、実は岡山を中心に活動し全国展開も狙っているという、現役のシンガーソングライターなのです。
ですから、音作りに関してはまさにプロ中のプロです。
授業では、アニメーション作品に使う歌であれ曲であれ効果音であれ、聴覚に関わるものならすべて扱ってくださいます。
本来2次元世界であるアニメーションに音が添えられると、空間としての豊かな広がりや深みが生まれてきます。
吉永先生の授業から、どんな音楽・音が生まれ、それがどのようにアニメーション作品に変化をもたらしてくれるか、本当に今からとても楽しみにしています。

この日は、吉永先生が、ドラムスとベースを組んで準備してくださったものに、学生はそれぞれ好きな楽器でメロディを書き込んでいました。
さすがにアニメ学科の学生は、普段からテレビや映画のアニメ作品に触れているせいか、苦も無く自分なりの曲を作っているようでした。
この辺り、高齢者が目の前に近づいた人とは大違いです。→ 私のことです!
令和も続くぞ、図書館スタンプラリー!
目指せ!
アニメーション文化学科の学生によるオリジナルデザインのギフト!

昨日、アニメーション文化学科の新入生歓迎会が行われました。
会場は6号館の食堂で、今回のホスト役は先輩の2年生です。

まずは、こんな感じで打ち合わせから。

するとそこに、1年生が早々に入場です。

まあまあ、お腹がすいていると話も弾まないからと、さっそく食事の準備に取りかかる。

歓談も続き、宴もたけなわというところで、さてこれは一体何をやっているのか?

恒例の3年大久保君の落語です。今回の演目は「死神」。
背後が券売機だろうと、座布団が小さかろうが、気にしません。

次は、2年の小泉君のギターの弾き語り。
アニメーション文化学科には、芸達者な学生さんが多いのです!

最後は、こんな感じでみんなで集合写真。
入学式後は、例年あわただしいスタートです。GWが終わってからが、やっと本番。
それぞれ自分の居場所をしっかり見つけて、素晴らしい学生生活を送ってください。
4月3日、入学式がありました。
学科教員一同、33名の新入生をちょっと緊張しながら迎えました。
というのも、実は本学科にとって、これは今まで経験したことのない未知の数だったからです。
しかも、秋にはさらに留学生が入って来るだろうし・・・。

入学者が多いと、否応なしに写真が横長になるということを、今回初めて体験しました。
でもそれは、一人ひとりの存在が目立たなくなる、ということではありません。
一人ひとりがこれから関わってゆく舞台が大きくなった、ということです。
みんなで大きな花を咲かせてください。

本日学内で、日本イタリア合作アニメ「SHINKU(仮)」の製作発表会が行われました。

メディアの方もたくさん来てくださいました。

今回の企画は、地元高梁にあるアニメスタジオ「まちけん」が中心となり、多国間の連携による制作で、グローバル展開可能な作品を作ってみようというものです。

「まちけん」の藤岡孝社長、イタリアのプロデューサーであるミケーレ・ファサーノ氏、それに本学科の井上博明教授から、その詳しい説明がありました。
昨年10月のイタリアでの公開後、すでに4つの賞を受賞している短編アニメ「RED HANDS」を、「深紅―SHINKU(仮)」という新タイトルの下に長編アニメ化しようというのです。
まずは、元となる短編アニメ「RED HANDS」(30分)の上映がありました。



この作品の特徴は、日本とイタリアを中心とした多国間の共同製作であることと、人形を用いたストップアニメーションと2D手描きアニメーションのハイブリッド形式であるということです。
日本側は、伝統的に得意な2D手描きアニメーション部分を担当します。
なお、その責任者には森本晃司監督が予定されているとのこと。

イタリアのミケーレ・ファサーノ氏が、「この作品はゴールではなく、スタートなのです」と何度も強調していました。
つまりこれが、歴史文化の異なる国同士であってもアニメーションの共同製作が可能であることを世界に示す、第一歩となる、とおっしゃっているのです。
そして、私たちの「まちけん」にとっても、これは今後を占う本当に大きな試金石、最初の一歩なのです。
「まちけん」の成功を祈る!!!
今日は、平成30年度の卒業式でした。
体育館での式典の後、今度は学科毎に分かれて、一人ひとりに学位記の授与がなされます。
さあ、その教室に入ってみると

そこにはまるで、学園ドラマのような黒板デコが。
でも本当は、順番が逆で、学生らの制作中に教員が教室に入って来てしまったのでした。

作業中、失礼しました。 それでも、とにかくありがとう。
4月には定員近くの入学者が予想されているけど、あなたたちが入学した時にはたったこれだけだったんだね。
学生と教員、良くも悪くもお互いに、顔と名前を否応なしに覚えてしまうような関係でした。

東京に出る人、岡山・広島・兵庫といった地元に留まる人、
みんないろいろだけど、
元気に自分の居場所を見つけて、これからも頑張ってください。
それじゃ最後に、アニメーション文化学科らしく、楽しい写真をセーノ! はい、パチリ!

2月6日、春の卒業予定者の「卒業研究発表会」がありました。
最初に論文発表が2点。
アニメーション文化学科では、みんながアニメーションの制作をしているわけではありません。
アニメに関わること、アニメの周辺部分に、何か自分に関心のあるテーマを見つけて、論文を書く学生も結構いるのです。


次にイラスト作品の発表。
手描きも、デジタル制作も可能です。

最後に、いよいよ本命の?動画、アニメーションです。



作品には作り手の個性・人柄が出てくるものですが、今回の作品の中にはずいぶん尖った、エッジの効いたものもありました。
そこには、あえて東京に就職を求めた彼女の覚悟のようなものが感じられるのでした。
この日は、秋卒業の留学生にとっては、「卒業研究の中間発表」ということになります。
それぞれが、卒業研究の現在の進捗状況について発表を行いました。
いずれも秋の完成が楽しみな作品ばかりです。



