2017 年 9 月 6 日

【研究者紹介】服部俊夫先生

皆さん、こんにちは。
 夏休み前、服部先生からご紹介を受けた国際ヴォランティアについて
連絡させていただきました。
フットワーク軽くご活躍の服部先生で、研究活動でインドやフィリピンに行かれます。
 改めまして、服部先生を紹介させていただきたいと思います。

・早速ですが、服部先生はどのような研究をされていますか?
 先生の研究活動は、今後どのようなフィールドで活用されるのでしょうか
 → 私の研究をしている感染症はデング熱、マラリア、多剤耐性結核とアジア諸国に
  多い感染症です。ハルピン医科大学(中国)、 サンラザロ病院(フィリピン)、
  パジャヤラン大学(インドネシア)、マヒドール大学(タイ)には特にお世話になり
  ました。また昨年からインドのエイズ・結核の勉強をしています。
  東北大震災のあと、災害科学国際研究所に異動し、災害医学分野という新しい分野で
  4年間研究しました。私は島原の噴火の時は熊本に、神戸の震災時は京都に、6年前
  の東北大震災の時は仙台で被災しています。これらの被災者を助ける方法を作業療法
  の中で見つけられたらよいと思っています。

・研究に着手されるようになった経緯を教えてください。
 →私は京都大学の第一内科(血液内科)に在籍している時に教室で発見された成人
  T細胞白血病に興味があり、その細胞がCD4細胞であることをみつけました。
  後にその病気はウイルスで起こる感染症であることもわかりました。米国留学後、
  熊本大学と京都大学でエイズ研究を行いました。東北大学ではアジア・アフリカに
  広がる感染症の研究を行いました。呼吸器内科を担当しましたので、アフリカの
  サハラ以南のエイズと結核の問題も興味を持ちました。

・これから未来を創造する学生さんへメッセージをお願いします。
 →これらの共同研究では相手の国・研究機関・研究者の必要とすることをよく理解する
  ことが大事です。研究所では研究員とともに研究も始めています。
  興味がある学生さんは是非いらしてください。

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(写真左:服部先生、右:白さん)

服部先生は、AMED(国立研究開発法人日本医療研究機構)の取り組みで多剤耐性結核
についての研究にも、着手されています。
次の機会には、AMEDの研究についても教えてください。

服部先生、ありがとうございました。

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