2017 年 7 月 10 日

【授業紹介】就労リハビリテーション

こんにちは、西日本は天気が不安定ですね。
豪雨の影響で避難されている皆様へ、お見舞い申し上げます。

昨晩大雨洪水警報が出ていた時もありましたが、今朝は天気の心配はなく
構内には学生さんの元気な姿が見られます。

今日は、3年生さん対象に就労リハビリテーションの講義がありました。
高次脳機能障害を有した方へのリハビリテーションについて、外部講師をお招きし、
地域のおける作業療法士の可能性についてご講義いただいています。
講師は土居義典先生です。
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90分という時間の中で
障害者を取り巻く就労状況
障害者を支える社会保障制度と地域支援の今と昔
就労移行支援事業について
就労内容
                     など
ご講義いただき、症例紹介をいただきました。

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ご講義いただく内容は、どれも大切なメッセージを含んだ知識でしたが
講師の先生が学生さんに特にお伝えしたいと思ってくださったことは
「利用者の方が就労支援という機会を通して、残りの人生をどう幸せに生きていくか」
「利用者の方がどのように自己実現をなしていくか」
を考えられる作業療法士になってほしい、ということでした。

「機能訓練やADL訓練の先に何があるか」
「就労支援の先に何があるか」
利用者の方のことを考える時、
「利用者の方が、生まれてから今までどのような価値観で生きてこられたのか」
「利用者の方の現在から未来を考える時、利用者の方の現在は過去の延長にある」
そういうことに目を向けられる作業療法士、仲間を育てたい。
ICFモデルの個人因子の重要性を伝えたい。

と仰っていました。
そして、そのような作業療法士になるために、学生さんへのアドバイスには
「周囲に声をかけてもらったこと、損得なしで一緒に行動していく」
「様々な経験、様々な挑戦を介して経験値を積み、人としての成長、変化をしてほしい」
といただきました。

人の生活に着目し健康と幸福を目指す専門職だからこそ、
個人の経験も支援に大いに役立つのだな、と思います。

講義最後の狩長先生のメッセージ
「働くということは人生の大半の時間を占めています。」
「就労がどうなるかで、利用者の方の人生が大きく違ってきます。」

短いけれど、とても大切なメッセージだと思います。
貴重な90分でした!
土居先生ありがとうございました。
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追伸:就労支援で作られた商品です。何だと思いますか?
   手帳と色鉛筆(鉛筆削りつき)☆
   可愛らしくて素敵な商品ですね。

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