総社のアニメスタジオ「えかきや」を訪ねてきました。
今後の学生の見学や、インターンシップのお願いを兼ねて。

このスタジオは、手塚プロダクションのスタッフだった
小林美代子さんが、昨年の夏に開設したものです。
ああ、賑やかな外観に、小林さんがすっかり溶け込んでいる。

店内には、みんながよく知っているアニメ作品のポスターや関連グッズ、
それに、著名なアニメーターの色紙などが、所狭しと並んでいました。
まるで、どこか懐かしい駄菓子屋のようです。

小林さんの会社は、東京の制作会社よりグロス(1本丸ごと)で
仕事を請けているそうです。
具体的には、黄線(筆者追加)以下の
絵コンテ→レイアウト→背景→原画→動画→仕上げ
→撮影→編集→アフレコ→ダビング→V編→納品
が、その中身となります。
因みに、総社のスタジオは、赤線(筆者追加)で囲まれた部分、
主に「動画」と「仕上げ」を担当しているとのこと。

スタジオは、旧松山街道に面した築80年の古い商店を改装したものです。
ですから、裏に回れば、何と立派な中庭があります。
疲れた時には、きっとこれを眺めながらリフレッシュ!
1年前には考えられなかったことですが、今や備中地方に、3つのアニメスタジオです。
総社の「えかきや」、井原の「アスラフィルム」、そして、我らが高梁の・・・
うっ、まだ名前がない! カッコイイ名前が欲しい!
先日、高梁市観光協会の方が二人、
「備中たかはし 観光PR動画コンテスト」紹介のために
こちらにいらっしゃいました。
本学科の学生にも、是非とも参加してほしいとのこと。
締切間近となってしまいましたが、
何しろ「高梁市で初の一大動画コンテスト!」ですから、
こちらのブログにも掲載させていただきます。
実写であれ、アニメーションであれ、
これから大いに映像で「高梁」を盛り上げていきましょう。

詳細は、高梁市観光ガイドの<こちら>をご覧ください。
チラシのダウンロードもできます。
皆さま、こんにちは。
韓国よりお送り致します、キム・イェオンです。
本日は、2016年8月に公開されて以来、
日本国内外で広く関心を集めてきた長編アニメーション「君の名は。」に関しまして、
韓国国内での反響をレポートさせて頂きたいと思います。

・「君の名は。」韓国語のフライヤー
新海誠監督の作品「君の名は。」は、2017年1月4日に韓国で公開され、
1月18日には268万人を超える韓国の観客が鑑賞しました。
韓国で公開された歴代日本映画の中から、アニメーションと実写映画を含め
もっとも興行に成功した作品は宮崎駿監督の「ハウルの動く城」となっており、
この度、「君の名は。」がその記録を超える観客動員になるのではと関心を集めています。

・韓国のシネマコンプレックスCGVにて、「君の名は。」の展示
・韓国のシネマコンプレックスMEGABOXにて、「君の名は。」のポップコーンセット
(キャラメルポップコーン・炭酸飲料・グッズ商品の構成 2180円相当)
「君の名は。」の興行を切っ掛けに、アニメーションへの関心が喚起され、
韓国にもアニメーション鑑賞のため映画館を訪れる観客がますます増えると良いと考えます。
また、吉備国際大学にてアニメーションを勉強中の学生の皆さんにも、
「君の名は。」はどのような感動を呼ぶ作品だったのか、ぜひお話を伺いたいですね!
4年生の卒業制作は、今はもう本当に最終段階です。
今日は、発表会パンフレット用の画像を幾つか借りてきました。

まさに、手法も世界観も色々です。

でも、学生一人ひとりが、楽しんで作っています。それがとても大事!

どんな物語かは、見た人が想像力を膨らませて・・・。

ところで、最近地方を舞台にした映画が注目されていますよね。
広島の呉を舞台にしたアニメ映画 『この世界の片隅に』 が、
キネマ旬報ベストテンの1位になったから、本当にびっくりぽん!
お~い、『君の名は。』 は、いったいどこに行ったんだ?
倉敷市の児島を舞台にした
アニメ映画 『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』 は、今年の3月に公開予定!
声優で岡山弁を披露するのは、あの高畑充希さま!
まだまだあるよ!
作家のあさのあつこさん(美作市在住)と
映画監督の大谷健太郎さん(林野高校出身)が協力して、
地元の美作市を舞台に映画(実写)を作ります。
2017年度より撮影開始とのこと。
今度高梁市にアニメスタジオが出来るけど、
早くオリジナル作品が作れるようになるといいなあ。
学生諸君の出番は近いぞ!!!
来年4月に着任予定のキム先生から、最新の韓国アニメ事情を送っていただきました。
これはシリーズとして、これから5回ほど続く予定です。お楽しみに!
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吉備国際大学アニメーション文化学科のブログをご覧になっている皆さま、こんにちは。
2017年度4月よりお世話になります、キム・イェオンと申します。
ブログの場をお借りして、韓国のアニメーションに関するささやかな情報をお届けしたいと思います。

・第145回「ソウル・コミックワールド」の会場
韓国の「コミックワールド」(Comic World)は、同人誌販売・コスプレコンテストなどが行われる漫画・アニメーション総合イベントです。
1999年に開かれた第1回目のソウル・コミックワールドから、ソウルと釜山という二つの場所で現在まで開催され続けています。

・会場で購入したグッズ
約500個の参加ブースが並ぶ会場には、「おそ松さん」、「キングオブプリズム」、「ハイキュー ! ! 」、「ラブライブ ! 」など、
主に日本のアニメーションの同人誌やグッズなどが販売されており、
その中には、オリジナルキャラクターで注目を集める参加者も多数いました。
この日は、残念ながらコスプレコンテストは行われていませんでしたが、
日差しが良かったので、会場の外側でコスプレイヤーの方々が撮影に応じていました。

・韓国のコスプレイヤーの方々
実は私も、「名探偵コナン」のコスプレがしたかった・・・。
会場の色々な場所から、アニメーション作品やキャラクターのお話を楽しむ参加者・観覧客の方々の姿を見て、
アニメーションに対する高い関心や人気を実感できた1日でした。
本学の河村顕治副学長が、11月下旬モスクワに赴かれ、
その際「ロシア日本教育センター」も訪問されたとのこと。
その時の写真をお借りして、この記事を作りました。
河村先生、спасибо!(スパシーバ!)
モスクワ大学のリアナ教授と、先生が代表をなさっている
「ロシア日本教育センター」の正面。

内部に設置されている「吉備国際大学モスクワ事務所」のプレート。
初めて目にしました。

この秋「ロシア日本教育センター」に設けられた「アニメコース」のチラシ。
吉備国際大学の名前も見られます。Хорошо!(ハラショー!)

岡山外語学院が来年度開催するサマーコースには、
「ロシア日本教育センター」の学生も30名ほどが参加予定とのこと。
その中の半数近くが「アニメコース」に在籍する学生で、
期間中何度か高梁に来てもらって、アニメーションの実技と講義を体験する
ことになっています。
「ロシア日本教育センター」の「アニメコース」は、
アニメーション文化学科への将来的な正規留学を目標に設置されたものです。
来年夏のロシア学生との出会いを、とても楽しみにしています。
2017年1月20日(金)から、22日(日)にかけて、
吉備国際大学の岡山キャンパス(岡山市)にて、
グローバルゲームジャム2017(GGJ2017)が開催されます。
「グローバルゲームジャム」とは、48時間という限られた時間で
一つのゲームを作り上げるというイベントです。

全世界で同時に開催され、毎年約6000人以上の参加者が集まります。
共通したテーマをもとにゲームアイデアを考え、
最後はグローバルゲームジャムの公式サイトにて作品が公開されます。
このイベントをきっかけに作品にスポンサーが集まることがあるほど
世界的に注目されているイベントです。
ゲームの企画から、制作(プログラミング、動画制作等)、
広報(ウェブでの公開と宣伝)まで、ゲーム開発の一連の流れを、
同年代の仲間や経験豊富なプロとともに、経験できます。
動画の技術をゲーム制作で発揮し、アニメーションやイラスト制作の
幅を広げる機会となると思います。
問い合わせ先:s-yamane@computer.org
詳細、及び、お申し込みは、「こちら」
昨日は、本学科の新たな1ページを記念する、大事な日となりました。
それで、夜は、こうしてみんなで集まってお祝いです。
おや、おや、中に、紅一点若い女性が・・・。

キム・イェオン先生です。
実は来年4月から、アニメーション実技の新しい教員としてお迎えすることになったのです。

現在は母国韓国で活動中ですが、アニメーションについては日本で学びました。
東京工芸大学芸術学部アニメーション学科 卒業
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 修了
キム先生の特徴の一つは、大正浪漫風の作品が多いということ。
前回岡山にいらっしゃった時には、何よりも一番に「夢二美術館」に足を運んだそうです。
なるほど、なるほど、確かに。


日本語は、大学1年生の時に、日本語能力試験の1級に合格したというのですから、スゴイです!
日本人よりも丁寧な日本語を話すのです!
とにかく若い先生ですから、学生目線での親身で熱い授業を期待しています。
海外からの留学生にとっては、本当に身近な生きた目標となって下さるはずです。
キム先生、学科教員一同、先生のご到着を首を長くして待っていますよ。
4年生の卒業制作は、今は最後の追い込み段階です。
卒業制作用の別室は、熱気と悲壮感が漂う異様な空間に。
こっそり写真を失礼。

ある学生の動画を入手しました。
そこには、ムシャムシャ食べる豚の姿が。


食べるのは豚だけかと思ったら、何やらカエルらしきものも同じくムシャムシャ。


意味は分からないが、とにかくみんなムシャムシャ食べている。
言葉で書けば、それは簡単なムシャムシャだけど、
アニメにしようとすれば、ムチャクチャな数の動画を描くことになる。
今度は心が折れそうになって、ムシャクシャしてくる。
それでも、4年生のみんな、もう少しだから頑張ろう。
心のムシャクシャは、きっとムチャクチャな感動となり、
最後はやっぱり、ムシャムシャの食欲がゴールで待っているはずなのだから。
11月11日、ポルカのまちなかゼミナールにて、
公開講座「クリエイティブタウンの可能性 アート、コンテンツ産業と地方都市」、
が開かれました。
こんな感じで、とても和やかに始まりました。

当学科の大谷先生がまず最初に、先日行われた
「ゲームジャム高梁」と「アニメシンポジウム」について報告を行う。
これが、今の高梁市がクリエイティブタウンを目指す最初の一歩ですから。

続いて、アートプロデューサー&ディレクターである山口裕美氏による
地方都市におけるアートやコンテンツを生かした地域づくり・町づくり、
についての講演がありました。

一つの事例として、静岡県掛川市の「現代アートプロジェクト」が紹介される。
二の丸美術館と二の丸茶室に、現代アートの一品を加えて、どこにもない一期一会の茶会が開かれる。地元の人が気付いていないモノと場所に、現代アートが新しい味を加えることになる。
ただ、歴史のある地方都市でのこうした新しい試みには、中心となる人物の強力な「力技」がどうしても必要なのだろうと感じました。
山口さんは、それほどにパワフルで、確かに「現代アートのチアリーダー」と呼ばれるに相応しい方なのでした。