10月29日、オリエント美術館にて、「岡山映画祭2016」が始まる。
そのオープニングで、アニメーション文化学部長・清水教授の
脚本・監督作品「よるべしるべ」が上映されました。
「もう一度、観たかったんです」と来場された人がいたが、
あれは9月にポルカで見てくださった方だろうか・・・。

主役を演じてくれた白井良次さん(マイクの人)は、
今放送中の朝ドラ「べっぴんさん」に、もうしばらくすると登場するとのこと。
女性たちの夫が管を巻く?、居酒屋の主人なのだそうです。
でも、確か白井さん、お酒は飲めないはず。
どんな演技を見せてくれるか、とても楽しみです。

役者さんは集中すれば、本当に泣けます。
目から涙があふれてきます。この目で見ました。
だから、監督はそのつど丁寧に「はい、カット!」と言ってやる必要があります。
一度「カット!」と言うのを忘れていたら(何てことを!)、
役者さんらは本当にいつまでも演技をしていて、
後から「カ・ン・ト・クー!」と叱られてしまいました。
10月22日・23日、大学構内で「ゲームジャム高梁」とシンポジウム「地方から発信するゲームとアニメ ~高梁から『世界』にアニメを発信!」が開かれました。

ゲームジャムは今年で2回目で、昨年よりも倍の数の人が集まってくれました。
今回のゲームジャムは、キャラクター制作、プログラミング、音楽担当など、それぞれが自分の得意分野で協力しながら、30時間で一つのオリジナルゲームを開発するというもの。
体力も気力も使い切ります。みなさん、ご苦労様でした。
短時間であれだけのものができるのですから、本当にすばらしいです。

シンポジウムは、高梁にもアニメスタジオが出来ることを受けて企画されたものです。
いわゆる産官学が一同に顔を揃えて、「地域とアニメ」をテーマに、かなり突っ込んだ話をしました。
さらに、先行事例として井原と総社のアニメスタジオが紹介され、それぞれの設置の経緯や現在の事業内容などが話されました。
一同、備中の地に今後ゲームやアニメの文化が興ることを願って、シンポジウムを終えました。
なお、<こちらに>、ゲームジャム高梁とシンポジウムのツイートのまとめがあります。
★ 「ゲームジャム高梁」
日時:10月22日(土)・23日(日)
場所:吉備国際大学 国際交流会館 2F
ゲームジャムとは、参加者で即席のチームを作り、短期間で決められたテーマのゲームを完成させるというイベントです。
今回は、30時間でゲーム開発を行います。
問合せ・申し込み先
岡山Unity勉強会、またはメール(anime@kiui.ac.jp)にて
★ シンポジウム「地方から発信するゲームとアニメ
~高梁から『世界』にアニメを発信!」
日時:10月22日(土) 13:00~16:00
場所:吉備国際大学 順正記念館(順正寮跡) 1F
3月に井原市に、9月には総社市にアニメスタジオが開設。
大学のある高梁市も、内閣府の「地域創生推進交付金」を得て、現在アニメスタジオ開設の準備中。
こうした動きを捉えて、高梁市やその周辺地域が今後コンテンツ文化・産業を通じて、どのように発展することが出来るか、その可能性を議論します。
「備中」の地に、今新しい風の予感!!!
問合せ・申込先 anime@kiui.ac.jp



9月24日、オープンキャンパスが開かれました。
前回同様のぼりを使ってのお迎えから始まったのですが、今回はそのイラスト制作者も登場です。
左ののぼりのイラストを描いた、2年生のTさんです。
彼女は、時間があればいつも何かをゴソゴソ描いています。
この日も高校生の相談に乗りながら、描くわ描くわ。
就活中の女子学生が、
この世の不条理・理不尽さに涙しながら?
ウルトラマンのように片手を伸ばして
雄々しく宇宙に飛び立つ?
あっという間にこんな絵を30枚ほど描き、ソフトを使ってアニメ化すれば、
「就活女子学生初号機!発進!」です。
参加してくれた高校生のみなさんもそれぞれ作品を作り上げ、その後で一緒に楽しく上映会を行いました。

どこの大学もこの時期、オープンキャンパスでにぎやかです。
吉備国際大学も8月27日にメインのオープンキャンパスを行い、たくさんの高校生と保護者の方に来ていただきました。
今回のアニメ制作体験は、自分でキャラクターを作って、フォトショップでそれに色をつけようというものでした。
PCがマックだからそもそも操作に慣れないし、フォトショップは機能ボタンが多くて何が何やら、戸惑うばかり・・・。
初めての体験ですから、高校生の皆さんは大変だったと思います。
でも、時間をかけて、慣れたら大丈夫!

ところで、今回学科では初めてのぼりを作り、生徒さんをお迎えしました。
学生の描いたイラストをのぼりに仕立てたのですが、次回のオープンキャンパスでも使う予定です。
本物がご覧になりたい方は、ぜひとも9月24日、高梁キャンパスまでお越しください。

8月10日、杉並アニメーションミュージアムの館長鈴木伸一先生に来ていただき、市内のポルカで講演をしていただきました。
大学が提供している公開講座「まちなかゼミナール」の一環です。
<内容>
・トキワ荘時代
・漫画のフクちゃんで有名な横山隆一先生の「おとぎプロダクション」の頃
・その後トキワ荘の仲間と設立した「スタジオゼロ」について
鈴木先生だから知っていて語ることが出来るというお話ばかりで、アニメファンにとってはたまらない内容だったのではないでしょうか。
この時代の生き証人の発言が、高梁で生で聴けるとは・・・。
講演の前には、ベンガラの町「吹屋」にお連れしたのですが、その際驚いたことが二つありました。
1.炎天下の中、こちらの心配をよそに、その達者な歩きぶりと言ったら・・・。 参りました!
2.上京前の下関時代印刷所に勤めていたそうで、そこでの作業に実はベンガラを使用していたとのこと。
そのせいか、ベンガラの製造行程と用途についてしっかりと調べておいででした。
なお、ベンガラ(弁柄)は、インドのベンガル地方より伝来したことからそう呼ばれているとのこと。発見!



高校野球とリオのオリンピックで盛り上がるこの夏、
あの名作『バッテリー』(原作 あさのあつこ)が、
今度はTVアニメとして帰ってきました。
現在、岡山放送OHKにて放送中(毎週日曜 25:35~26:05)。
2007年の映画では、高梁の町が多くのシーンで使われましたが、
(映画『バッテリー』ロケ地めぐりマップ)
(高梁観光情報/高梁市観光協会)
今回のアニメ版でも私たちの見慣れた光景がたくさん出てくるとのこと。
アニメ「愛・天地無用!」の時と同様に、
アニメーション文化学科の井上博明教授が
高梁市の「協力」を得るために今回もがんばりました。
あなたはこの夏、
オリンピックを見るのか、それとも、「バッテリー」を見るのか。
いや、いや、同じ深夜帯だから、両方を楽しもう!
がんばれ、日本! がんばれ、巧!

ピッチャー 原田巧

キャッチャー 永倉豪
©2016あさのあつこ・角川文庫刊/アニメ「バッテリー」製作委員会
22日、香港の城市大学の研修団が、アニメーション文化学科を訪ねて来て下さいました。
学生たちは日本語を専攻しているそうで、こちらの話も十分に理解してくれている様子でした。
それで調子に乗って、
「今日は日本では、ポケモンGOの配信開始の日だよ。
日本のポケモンをゲットして、香港に持って帰ってください!」と言うと、
学生たちもそのことはよく知っていたみたいで、
みんな「ウォーー!」と叫んで、燃え上がっていました。
彼らは、いったい岡山で、高梁で、どんなポケモンを捕獲したのだろうか???
<桃太郎、うらじゃ、でんちゅうくん、チュッピー、ビッチュマン、ヤマジーロ、
ほうこくん、まつ姫・・・>
ああ、伝説も、ゆるキャラも、ポケモンも、もう私には区別できない!!!


昨日、ロシアの日本教育センターと順正学園との間で、教育連携協定が結ばれました。
このセンターはモスクワで主に日本語教育などを行っているのですが、今年の9月には、アニメーション文化学科への留学を前提にしたアニメコースが設けられるとのことです。
もしかすると来年度には、私たちの学科でロシアの学生が何人も学んでいるという光景が見られるかもしれませんね。
実は9月のアニメコース開設イベントには、学科の井上博明先生もあちらで参加することになっており、手掛けられたアニメ作品の紹介等で会場をにぎやかに盛り上げて下さることと思います。
ところで、一番下の写真のテーブルの上にヤラセっぽく置かれているのは、清水監督の映画「よるべしるべ」のパッケージDVDではありませんか。
10月29日か30日、岡山映画祭でも上映予定ですが、センターの日本語教育の場でも使って下さればと考え、プレゼント致しました。
実は、アレシゼ代表は昔岡山大学で学んでいたそうで、地元発信の映画にとても興味を示して下さいました。



7月2日(土)、今年度最初の研修会が開かれました。
講師の方は、上甲トモヨシ先生と一瀬皓コ先生です。
お二人は、ユニット「デコボーカル」として現在ご活躍中。
午前中は、講演「アニメーションの楽しみ方」を、
午後は、ワークショップ「へんてこ通過」をして下さいました。
「デコボーカル」はフリーランスで活動なさっているそうで、
その大変さと面白さをいろいろ語ってくださいました。
「平日の行きたい時にディズニーランドに行けるよ、
でも、24時間フルに仕事というところも実はあって・・・」
「作品の一つひとつが、自分たちの名刺のようなものです」
「へんてこ通過」は、上手から下手に、面白いモチーフを
通過させようというもの。
中央で、何か面白い動きを見せてくれたら、なお最高。
複数の作品を繋いで上映すると、まるで窓の外を変な人や
モノが次々と通過して行くのを眺めているような印象でした。
7月15日(金)には、城井文先生の講演を予定しています。
乞うご期待!

上甲先生の作品

「へんてこ通過」作成中