2022 年 2 月 25 日

山本先生の 「 Click Click 日本マンガ史点描 手塚治虫を中心に 」

今回は、山本敦之先生が基礎演習(オムニバス形式)で担当されたときの授業内容を、経時的に文字で再現してくれたものです。

さあ、パソコンの前に座ってマウスを握り、人差し指の準備運動を軽く済ませてから、読み始めてください。

Click、click、click、click、click、click、click、・・・ 追体験学習の旅に出発です!

1986

この本は国立新美術館で2015年に開催された「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」という展覧会にともなって刊行された書籍です。

先日の基礎演習でこの本を軸に、マンガの歴史を紹介しました。本書においてマンガについては漫画評論家の中野靖行先生が「マンガ史1989-2015」と題してまとめられています。1989年というのは手塚治虫の没年です。

マンガ作品の数は膨大でその全貌を知ることは至難と思われます。しかし手塚治虫を鍵に、マンガ史に時代区分をもうけて整理することができると考え、それを学生諸君と見てゆきました。そこで、「マンガ史1989-2015」を見る前に、手塚治虫のデビューを発端に様々な作品、作家を紹介しました。

まずnet.で「手塚治虫」Wikipediaを開き、2.3デビュー、赤本の世界へ に行きます。
メトロポリスをclick、記述を読んだあと、外部リンクの手塚治虫公式サイト内作品ページ(マンガ)、(アニメ)を見ました。マンガの方は電子書籍を一部立ち読みもできました。

2.3デビュー、赤本の世界へ にもどって新寶島をclick。ここでも外部リンクの手塚治虫公式サイト内作品ページにも行って、電子書籍の立ち読み。

2.3デビュー、赤本の世界へ にもどって、新寶島(新宝島)の革新性 をclick。マンガにおける「映画的手法」の導入についての議論などを読んだ後、2.4雑誌連載開始 にゆき、鉄腕アトムをclick。記述を読んだ後、外部リンクの手塚治虫公式サイト内作品ページ(マンガ)。鉄腕アトムにもどって、作者没後の作品のうちPLUTOとアトム・ザ・ビギニングを紹介、「手塚治虫」Wikipediaにもどる。

2.9死去 の中のネオ・ファウストをclick。記述を読んで、外部リンクの手塚治虫公式サイト内作品ページ(マンガ)。

また「手塚治虫」Wikipediaにもどって、3.8関係の深い漫画家 に。藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、横山光輝、松本零士、永井豪、さいとう・たかを、大友克洋、諸星大二郎 をそれぞれ見てゆきました。

手塚治虫が登場し、その斬新な手法に衝撃を受けた人々によってマンガの世界が爆発的に拡大していった時代を、点描によってではあるけれど、振り返ることができたと考えます。

2022 年 2 月 21 日

平見先生 「私の本棚 3 マンガ・アニメの翻訳について」

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 アニメーション文化学科の平見です。

 大学では英語の授業を担当している関係で、昨年までは「マンガ・アニメ翻訳概論」という専門科目もやっていました。受講生は多くなかったですが、今は国際化の時代。マンガも英語に訳されて輸出されています。日本語のセリフがどのように英語に訳されるのか、みなさんは興味がありませんか。それを比較していました。  

 授業で使っていたのは島耕作シリーズ。大人のマンガなので高校生くらいまでの方はあまり読んだことないでしょうか。でもまさに会話がそのまま訳されているので生きた英語が学べます。その前はピーナッツシリーズを使っていました。つまりスヌーピーの4コマ漫画を日本語に訳していたのです。

 私の家には数百冊の英語に関しての本があります。言語ひとつ取ってみても、さまざまな角度から研究できることがわかります。自分でも思いもよらなかったような側面が見えてくることもあります。

 この授業は一旦終了したのですが、今後ゼミで希望者がいれば再開しようと思っています。

2022 年 2 月 14 日

「米子ガイナックス」に勤める卒業生からの、ガイナ通信です。

昨年3月に卒業して、今は「米子ガイナックス」に就職している田中尚幸君から、待望の近況報告が届きました。

仕事にも慣れてきている様子がうかがえ、こちらもとても嬉しくなります。

chiikino 
tanaka 

現在の私の主な仕事は、作画、動画編集、広告作成、イベント運営などです。

作画では、アニメ「ガイナタマガー」(6話) https://gainatamager.com/ 、ゲーム「ヒロイン忍法帖 姫影」 http://himekage.com/ に参加していますが、どちらも残念ながら今はまだ配信前の段階です。

制作工程は、作画発注 →作画 →チェック →OK または リテイク、といった感じです。
ガイナタマガーは、YouTubeで第5話までは配信中ですので、ぜひご視聴ください。https://youtu.be/B8JlmGILQpk

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延期になっていた「第十次 米子映画事変」(米子ガイナックス主催)は、11月27日(土)、28日(日)に無事開催することができました。さらにその翌月12月19日㈰には、「第十次 米子映画事変 パート2」を開催しました。
(「米子映画事変」とは……映画によって米子の地を“トンデモナク盛り上げよう”と、2011年から開催しているイベントです。 https://www.yonago-eiga.com/ )

配信は、YouTubeで視聴可能です。面白い企画がたくさんありますので、ぜひともご覧ください。https://youtube.com/user/yonagofilm

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自分は物販の担当もしていて、ガイナタマガー、ネギマン、プリンセスメーカー等、様々な商品をイベント会場で販売していました。同級生のN村氏も、グッズを買いに来てくれましたよ。

スタッフなので登壇して話したりはしませんが、それでも、「第10回 米子映画宴」の配信の最後のほうにちょこっと映っていたりして(笑)。
パート2では、メインビジュアルの作画も担当させていただきました。

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そして何と、3月21日(月)、米子市文化ホールにて、「第十次 米子映画事変 パート3」の開催が決定しました!!

内容は、11月に好評だった「吉川広家と米子城」と、映画事変と共に歴史を重ねた「3分映画宴」の傑作選です!
詳細は、追ってお伝え致します。 乞うご期待!

2022 年 2 月 9 日

平見先生 「私の本棚 2 ビートルズに魅せられて」

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 先日は私の漫画を置いた棚を紹介しましたが、今日はビートルズの書籍を置いた棚の一つを紹介します。

 中学の2年の時に、ビートルズのレコードを初めて買いました。あれから来年で50年になります。それ以来、ビートルズの虜になりずっとレコードや本を集めています。ビートルズだけでたぶん数百冊になるのではないでしょうか。この本棚はビートルズ物だけを集めている棚ですが、他にもものすごい数があります。中には参考にならない本もありますし一度読んだらもう読まない本もあります。でも中には面白い、興味深いエピソードの本もあります。丹念な取材を通してその実像に迫ったものは映画のようなストーリーです。

 みなさんにも夢中になるものがあるはずです。誰にも負けないくらいの知識は何かしらどこかで役立つものです。まだ見つけられていない人、受験が終わったら早く大学生活の中で見つけて下さい。

2022 年 2 月 3 日

学科教員のゼミ紹介 「私の本棚 1」

オンライン授業で学生がキャンパスに姿を見せいないこの時期、学生の活動をお知らせするブログ記事は難しいので、代わりに学科教員のゼミ紹介をいくつかやってみたいと思います。

第1弾は、平見勇雄先生の「私の本棚 1 私という人間を創ってきたもの」です。

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 アニメーション文化学科で英語とアニメの歴史、アニメや映像と音楽の関係の授業を担当している平見と申します。今日は私の所有している本をご紹介します。

 私は本を読むのが大好きですが、そのきっかけとなったのは、おそらく漫画だと思います。小学校の低学年の時から少年マガジンを近くの本屋に買いに行くのが楽しみでした。テレビが当時の娯楽のメインだった年代。ゲームと言えば、正月の凧揚げやコマ回しなど、昔の唱歌に出てくるそのままのような遊びです。年がら年中となると漫画に行き着きます。

 学生にも授業で当時のアニメを見せるのですが、今の学生でも、かつての漫画やアニメは面白いと言います。ストーリーがよくできているのです。私が漫画が大好きだったのもそこにあります。

 物を捨てられない性質なので、昔の漫画も全部取ってあります。私の家には本が多過ぎて家に入らないので倉庫に保管してあります。今日の写真はその一部です。私が中学から大学に至るまでの本がメインですが、大学を卒業したあとも「美味しんぼ」という漫画をよく買っていて、それも含めて置いています。

 みなさんに一言。本当にアニメの世界に進みたいなら貪欲に自分の引き出しを増やすため、どんどん読んで欲しいと思います。それはいろいろな人間の感情や自分ができない経験を教えてくれるでしょう。

2021 年 12 月 18 日

第10回 高校生イラストコンテスト の結果発表

今回も多数の応募、本当にありがとうございました。

吉備国際大学アニメーション文学部において慎重に審査させていただきましたので、その結果をこちらに発表いたします。

個々の作品には本学教員によるコメントを(■印)、応募作品全体については簡単な総評を最後に書かせて頂いておりますので、参考にして下さると幸いです。

来る年の、コロナの一日も早い収束と、皆様方の更なるご活躍を、心よりお祈りいたします。

総長_本の世界へ
学校法人順正学園 総長賞 「本の世界へ」 渡邊 希美 
■構成が上手いだけでなく、厚みのある世界観とキャラの存在を感じます。細部も練られており豊かです。

学長_ひらめき
吉備国際大学 学長賞 「ひらめき」 小段 ひかり 
■強い構成力、色彩の配置や質感が見事です。これにデッサン力がつけば言うことなし。

学長_夏の覇者
吉備国際大学 学長賞 「夏の覇者」 じゃくはん 
■お祭り感最高です。このまま自信を持って突っ走ってください。

奨励_月夜
奨励賞 「月夜」 阪根 結衣 
■懐かしく優しい世界、マーカーのムラを生かした表現の透明感が好ましいです。

奨励_タニシを探せ
奨励賞 「タニシを探せ」 細田 日 
■とにかく楽しい。一つ一つのキャラも練ってあって視線が遊べる絵です。

奨励_Animal marching!
奨励賞 「Animal marching!」 吉野 蘭楓 
■構成が元気いっぱいで、見ていて嬉しい絵です。線と色に厚みがほしいです。

奨励_海宙
奨励賞 「海宙」 井上 萌生 
■アナログでこの色が出せるのは素晴らしい。後は明部が散漫にならないよう明暗構成を整理するとまとまりが出ます。

奨励_雅
奨励賞 「雅」 金光 七穂 
■強烈な密度に引き込まれます。工芸的な仕上げも素敵です。全体を引き締める「焦点」を意識しましょう。

奨励_deception
奨励賞 「deception」  技城さくら 
■安定した技術と表現で、見ていて安心感があります。小物のデザインに個性が出せると一層強い絵になると思います。

■総評
総じてレベルの高い回となりました。単なる技術誇示にとどまらず一点突破の個性や世界が見えて充実した選考でした。
伸ばすべき方向のはっきりした人が多かったのも今回の特徴です。楽しんで続けてもらえたらと思います。  

2021 年 12 月 9 日

朝霧けい先生は、毎年脱皮する?

VRキャラクターの朝霧けい先生は、年度ごとに脱皮を繰り返しています。

もちろん、外側の脱皮は無理なので、振りをつける人や中の人(声の人)の世代交代や更新ということになります。

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始めてけい先生を動かしてみる時、学生はとにかくみんな恐る恐るなのです。

女性を動かすというのも何だか微妙で、男子学生にはちょっと躊躇いが起こりますよね。

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可愛い動きに、怒った表情。 笑顔いっぱいに、なぜだか強烈キック!

とにかく色々な動きと表情を試してみたら、録画したものをすべて資料として分類し、パソコン内に保存しておきます。

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次に、用途に応じてその資料動画の中から、必要な個所を取り出していくことになります。

左の画面が元の資料映像で、そこから適宜切り出したのが右の画面となります。

学生が自分たちだけでけい先生を動かせるようになるには、それなりの訓練が必要です。

でもそうした学生も、やがて学年が上がればけい先生から順次離れてゆくことになります。

その度にけい先生は、内側で密かに脱皮を繰り返していかなければならないのです。
本当に、誰にも気づかれないように・・・。

2021 年 11 月 30 日

オンラインでの黄岡師範学院の授業見学(最終回)

計6回で予定されていた黄岡師範学院の授業見学も、今日でようやく最終回となりました。

双方の先生方や学生のみなさん、長期間にわたりご協力ありがとうございました。 
そして、お疲れさまでした。

最後に見ていただくのは、前嶋英輝先生による「デッサン基礎」の授業です。

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これは授業前の様子ですが、プロジェクターのスクリーンには黄岡師範学院の学生さんらの姿が見えています。

こちらは、前嶋先生と臨時通訳担当の先輩留学生です。
といっても、まだ授業の通訳が出来るほどの日本語能力はありませんので、今はもっぱら雑談専門の担当なのですが。

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「デッサン基礎」の授業は、作業療法学科の実習室を使わせてもらっています。

そのため、棚には作業療法に関わる様々な道具類が置かれていて、それらを眺めているだけでも外部の人間には、結構楽しく興味深いのでした。

怒られるかもしれませんが、何だかSFやファンタジーの世界につながる魔法の小道具ようにも想えてきて・・・。 すみませーん!

2021 年 11 月 18 日

クリエイティブフェスティバル高梁2021開催

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クリエィティブフェスティバル高梁2021のタイトルイメージ。デザイン:サンコー印刷株式会社。

小学校でプログラミング教育が始まり、テレワークでの活用も進み、インターネットやパーソナルコンピュータ(パソコン)、スマートフォン(スマホ)などの情報通信技術(ICT)をさらに活用して仕事をし、生活をする未来が近づいています。

一般社団法人クリエイティブシティ高梁推進協議会は、今年度(2021年度)、岡山県備中県民局提案型協働事業に採択された「ICTクラブ高梁」で、子どもたちがデザインやものづくりなどクリエイティブな活動を楽しみながら、ICTに親しむ講座の提供を行いました。アニメーション文化学部もこの事業に教職員やOBが参加し、子どもたちといっしょにICTを活用して、デザインやものづくりで遊び、学んできました。

去る11月13日、ICTクラブ高梁の今年度の事業の報告をコアにして、高梁市やその周辺地域で始まっているものづくりやデザイン、アニメーション・ゲーム制作などクリエイティブな活動にかかわる教育や、これから始まろうとしている新しい教育活動などについて報告するクリエイティブフェスティバル高梁2021が開催されました。アニメーション文化学部も、岡山県立高梁城南高等学校デザイン科とともに、このクリエイティブフェスティバル高梁2021に参加しました。

司会は、高梁城南高等学校デザイン科の加賀山悠さんと井上太成くんと、お絵描き系Vtuberの夕凪ユナさん。いろいろ小さなトラブルはありましたが、若い3人の司会と、登壇した講師の皆さんの力で、内容豊かなプログラムのイベントが無事開催されました。吉備国際大学高梁キャンパスラーニングコモンズをメイン会場として、休憩を何回か挟み、4時間の中継を行いました。

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クリエイティブフェスティバル高梁2021の司会のみなさん。メイン司会は高梁城南高等学校の加賀山悠さんと井上太成くん、お絵描き系Vtuberの夕凪ユナさん。サポートは、吉備国際大学アニメーション文化学部学部長の清水光二先生。背景は、吉備国際大学ラーニングコモンズ。

アニメーション文化学部は、金叡媛先生が指導したアニメーション作品について、制作した学生のインタビュー録も交えて紹介する上映プログラムで参加しました。今回出展したのは、制作チーム「ガマガマガエル」(河田真希・手塚翔大・山﨑祐樹・石戸夏希・真部尚汰・梶谷碧己)の『ナナシの王様』、荒木颯人くんの『雨の休日』、徳田豊都希くんの『Re』、王子沛くんの『スクールウォーズ』の4作品。

高梁城南高等学校デザイン科は、3つの高校が合併して出来上がった学校の成り立ちから始まり、陶芸やクラフトのようなアナログな活動からレーザカッターを活用するデジタルな創作活動までデザイン科で学べる内容紹介を映像で行いました。

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中畑里英校長先生に見守られながら、高梁城南高校デザイン科の加賀山さんと井上くんが現在準備中。

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高梁城南高等学校デザイン科の河原英利先生と井上くん、クリエイティブシティ高梁推進協議会代表石井聡美代表。音声の調整が結構難しかったです。

2015年にはじまり、アニメーション文化学部の井上博明先生が実行委員長・審査委員長を務めてきたゲームジャム高梁についても、Unityアンバサダー・岡山Unity勉強会会長のかふうさんが、井上先生とともに、ゲームジャムとは何かに始まり、ゲームジャム高梁の今までの歩みと、ゲームジャム参加に向けてのお誘いと心得を説明しました。

吉備高原都市で事業準備を進めるイノベーションヒルズ株式会社の鈴木肇CEOも、「Diverse Workgroup」という新しい考えの教育について報告しました。イノベーションヒルズ株式会社は、イノベーションを生み出すとともに、一人一人が学び続けそれぞれのよいところを生かしつつ活躍できる新しい教育の場を提供しようとしています。

九州大学情報基盤研究開発センター准教授伊東栄典先生からは、「AI活用時代に適した学び方と生き方」と題して、現在注目を浴びつつあるデータサイエンティストという職業について、また、将来高度な人工知能(AI)が人間の仕事を奪うという経済学者たちの予想があっても、AIを使いこなすことで人間がよりクリエイティブな分野で活躍できる可能性をお話しいただきました。

講演の最後は、クリエイティブシティ高梁推進協議会の石井聡美代表が、今年度開催したICTクラブ高梁の講座について報告しました。新型コロナウイルス感染症の流行もあって十分に講座を開催できなかったものの、来年度以降の足掛かりとなる活動ができたことをお話しいただきました。

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クリエイティブシティ高梁推進協議会代表の石井聡美さん。ICクラブ高梁の報告をしています

最後に、「デジタル時代の学びと地域づくり」と題して、名古屋大学名誉教授・明治学院大学名誉教授の加賀山茂先生を司会として、シンポジウムが開催されました。各登壇者がパネルとなって、活発な議論が交わされました。地域を活性化させ、新しい学びを地域で実践していくためのいろいろなアイデアが提案されました。

地域で始まっているいろいろな新しい試みが将来的に新しい地域の教育を生んだり、学校教育に新しい風を吹き込んだりすること、そして、岡山県の産業や地域振興へと結びついていく予感が感じられたイベントとなりました。

2021 年 11 月 1 日

「勝山文化往来館 ひしお」 での 「酒井賢 展」

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昨日、「勝山文化往来館 ひしお」に行ってきました。
目的は、新庄村生まれで県立勝山高校を卒業した、酒井賢氏の展示会を見るためです。

多摩美大を出た方ですが、私の関心はもっぱら大学卒業後の映画制作現場における美術担当としての氏の活躍です。

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油絵 「Gの記録」 (背後には、共演?したモスラ、キングギドラなども)

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作戦指令室のモニターには、ゴジラの影が・・・。

「原作やシナリオからイメージを膨らませて美術セットを作る」そうで、「俳優以外の被写体全てに責任を負うのが美術監督」の仕事なのだそうです。
これは責任重大ですけど、作品世界を創造する面白い仕事ですよね。

ちなみに、アニメーションの場合は「俳優以外の被写体全て」に留まらず、俳優(キャラクター)そのものも自分たちで創らないといけないので、自由度と難易度はさらに高まります。

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関った映画の資料がこのように展示されています。
今回の展示は写真撮影がOKとのことだったので、安心してバンバン写真を撮りました。

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玄関付近には、映画の台本も展示されていました。
酒井氏の蔵書印が押され、現場での書き込みらしいものも残されていて、とても興味深いものでした。

「勝山文化往来館 ひしお 」で開催中の「酒井賢展」は、実は11月3日までなのですが、お時間があればぜひ足を運んでみてください。