2017 年 11 月 15 日

JICAの「草の根技術協力事業」に採択されました

この度JICA(独立行政法人 国際協力機構)の「草の根技術協力事業」に、
本学科の 服部俊夫教授と外国語学部 橋本由紀子教授らの関わる事業の
「インド国マハラシュトラ州のHIV感染多剤耐性結核(HIV/MDR-TB)の
治療成績の改善と感染拡大阻止を目的とする当事者参加型インターベンション」
が採択されました!

では、服部先生にお話を伺いたいと思います。
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東南アジア・インドのエイズ・結核問題を考えよう

インドの結核患者数は世界で最大です。結核患者の5%近くがエイズの原因ウイルス
HIVに感染しています。が効かない多剤耐性結核も増えています。このようなエイズ
・結核の広がりはインドではなく、アジア各国に共通にみられる公衆衛生上の大きな
問題です。吉備国際大学は岡山市の姉妹都市であるPune市の大学と長期間交流をし
ています。Pune市はインドでエイズ・結核の一番多い、マハラシュトラ州の州都所在
地で、そのPune市にインドの国立エイズ研究所(NARI)があります。NARIは、今ま
でに別々に診療していたエイズ患者と結核患者を統合して一緒に診療する体制をつく
りました。しかし患者数が多く、またエイズ・結核は通常の結核と異なり、診断も治療
も困難なことがあります。それらの難しい仕事をされているインドの診療に関わる専門
家と相談し、よりよい体制を作る作業に吉備国際大学が協力する事業をJICAとともに行
います。これらの努力はインドだけではなく広く東南アジア全体に必要なことになって
きています。

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