平成30年度より、アニメーション文化学科のカリキュラムが一新されるので、この場を借りてお知らせいたします。
地元にアニメスタジオが出来、そこのスタッフが授業に参加して下さることにより、作画面でも文化研究においてもこれまで以上に強化されることになりました。
例えば、4月から1年次用に開講されるものとしては、次のようなものがあります。
佐々木先生:「背景美術」「イラスト演習」
レナト先生:「サブカルチャー文化論」「国際アニメーション文化論」
お二人とも東京からこちらに移住してきて、お仕事をなさるとのこと。
学生との関わりにも深いものが期待できます。
さらに、就職に役立つであろう「WEBデザイン(H31より)」や「印刷デザイン(H31より)」、あるいは、学生の関心を呼ぶだろう「マンガ基礎(H30より)」といった科目も随時開講される予定です。
これが新しいカリキュラムのマップですが、大きな画像でご覧になりたい方は
<こちら>をご利用ください。
ところで、「背景美術」と「イラスト演習」を担当される、佐々木洋先生の作品を二つご紹介致します。
「忘却の旋律 イメージボード 村前景」
佐々木先生はこれまで、アニメーション制作の行程の中で「美術」と呼ばれる部分で長くご活躍なさった方です。
その「美術」の仕事がどのようなものかイメージさせてくれる画が一枚ありますから、ご覧ください。
もちろん、これも佐々木先生の作品です。
「美術部屋」(大きな画像は<こちら>から)
何だか見ているだけで、絵具やシンナーの匂いがしてきそうですね。
この部屋で、実際どんな会話がなされ、どんな作業が行われているかは、佐々木先生の本番の授業を受けてのお楽しみ!!!
ところで、右端の仮眠ベッドが気になります。やはり、体力も必要なのか?
日本への外国人観光客が増えていますが、備中高梁にもいろいろな国からお客さんがやってきています。
旅先での食事は、旅行の大きな楽しみですが、宗教上の理由などから特定の食材が食べられない旅行者もいます。また、アレルギーのため、この食材はダメという方もいるかもしれません。
宗教・文化的タブーやアレルギーで問題になる食材が入っていないか一目でわかるようにするため、いろいろな自治体や団体が食材を「絵」で表す食品ピクトグラムの開発を行っています。
吉備国際大学にもさまざまな国からの留学生が増えているので、1月末までの限定で2つの食堂で食品ピクトグラムの試行的利用をしています。この結果を受けて、アニメーション文化学部の学生が、本学および高梁市で活用する食品ピクトグラムを開発します。
現在の2つの食堂での試行は、こんな感じ。
6号館食堂での試行の様子。定番の料理に食品ピクトグラムをつけて表示しています。
日替わり定食は料理の名前と一緒に食材をわかりやすく。これも6号館食堂。
こちらは国際交流会館食堂の様子です。食券自動販売機の横に定番料理の一覧を張りました。
日替わり定食は料理の名前と一緒に食材をわかりやすく。国際交流会館食堂。
完成したら、高梁市や地元のお店にも提案したいと思っています。
高梁キャンパスを会場にしたセンター入試も、無事に終わりました。
受験生のみなさんに、どうぞすばらしい春が訪れますように!
ところで、今回は2つのBefore(変化前)を紹介します。
まず、アニメーション文化学科の第2実技室が出来ることになりました。
大学2号館2階の情報処理室が、アニメの専用実習室に変身するのです。
これが現在の情報処理室で、1つ目のBeforeです。
今から急いでリフォームおよび機器の入れ替えを行い、
4月からはここが使えるようになる予定です。
実は、アニメーションの制作現場では、デジタル化がどんどん進んでいます。
それに対応してこの教室には、最初からデジタル作画が可能な最新機器が入りますし、
それに伴い3DCG制作の方も格段に容易になるはずです。
日本的な手描きアニメーションの制作は従来の教室で行い、
こちらはペンタブ等を使ったデジタル作画が中心になるでしょう。
具体的には来年度、佐々木洋先生の「イラスト演習」や「背景美術」の
授業で使い始めることになります。
これが、2つ目のBeforeです。
家具の「まつや」があった建物を、現在アニメスタジオに改修中です。
駅前の栄町商店街を入って、すぐのところです。
5階建ての建物の1~3階がアニメスタジオになる予定とのこと。
以上、2つのBeforeを紹介しましたが、いずれも3月には
今度は立派なAfterをお目にかける予定です。
どうぞお楽しみに!
22日の午後、中国四川省の省都 ・ 成都市にある
「成都青蘇職業中専学校」の生徒11名と教員6名の方々が、
本学科を訪れてくれました。
中国の教育制度がよくわからないのですが、どうやらこの学校は
中高一貫の5年制の学校のようです。
そこのおそらく 2 ・ 3年生が来てくれたのでしょう。
アニメ制作体験をしてもらったのですが、今回の課題は「手を振る」です。
生徒のたちは、手を振るキャラクターも、その手の振り方も、
それぞれ自由に考えます。
やはり文化でしょうか、中国風キャラが登場します。
しかも、正面向きキャラが手を左右に大きく振るのではなく、
横向きのキャラが優雅に手首だけをちょっと動かすこの風情!!!
何とも、異国情緒たっぷりのアニメです。
もちろん、日本風の女子高生を描く生徒さんもいました。
課題の「手を振る」だけでなく、リボンのなびく様子も描き加えて、
自分なりに風の動きを表現しようとしていたのでした。
実は、来年の10月には、「成都青蘇職業中専学校」の生徒さんを
正規入学生としてお迎えすることになるかもしれません。
この日の生徒の先輩たちに、来日予定の話があるのです。
帰国後、上級生たちには、日本の様子、大学の様子、そして
日本語学習の重要性をきちんと伝えて欲しいものです。
こちらもしっかり受け入れ準備をして、お待ちしています!!!
過去の画像を使うのは何とも気が引けるのですが、
以前お知らせした地域番組「アクションメイト」の放送時間が
決定したので、改めてご案内致します。
先日アニメーション文化学科にて収録を行いました、
岡山県南CATV3局共同制作番組が、下記の予定で放送されることに
なりましたのでお知らせいたします。是非、ご覧ください。
番組名:「アクションメイト」
今回は、「高梁の文化、昔と今をコラボレーション」をテーマに
3社のアナウンサーが、人形の喜峯と吉備国際大学を巡る。
各放送局とその放送日時:
●吉備ケーブルテレビ
平成29年12月20日(水) 18:30~19:00 (初回放送)
●倉敷ケーブルテレビ
平成29年12月21日(木)0:30~1:00 ※20日(水)深夜 (初回)
12月22日(金)14:30~15:00
12月23日(土)16:00~16:30
12月24日(日)16:00~16:30
●笠岡放送
平成29年12月21日(木) 8:00~ 8:30 (初回放送)
※なお、放送日時はあくまで予定であり、急遽変更となる場合もございますので
ご了承ください。
文部科学省平成29年度の「私立大学研究ブランディング事業」に
本学の「エコ農業ブランディングによる発展的地域創成モデルの形成」が
選定されたことを受けて、打ち合わせのため南あわじキャンパスに行ってきました。
高速バスのバス停、「陸の港西淡」ですが、
地図をみて自分の大学を探すというのは、ちょっと不思議な体験です。
でも、神戸や四国からバスでやって来た受験生たちは、
きっとこの看板や地図を頼りに農学部にたどり着くのでしょうね。
ところで、ブランディング事業に関連して、アニメーション文化学科は
事業全体を象徴するロゴの作成を任されています。
そのためには、まずは農学部のある南あわじ市がどういうところか
よく知る必要があります。
地元の豊富な農産物を扱っているお店を幾つか訪ねましたが、
いずれもたくさんのお客さんで賑わっていました。
私も、名産のたまねぎとたまねぎスープを買いました。
地元の歴史や文化を知るため、「淡路人形浄瑠璃資料館」にも足を運びました。
意外なほど大きな浄瑠璃人形の姿に、実はちょっとびっくり!
大人3人で扱うというのですから、それぐらいの大きさになるのでしょうね。
実は現在、「地(知)の拠点整備事業」の地域志向研究において、
私たちは高梁市の「恵比寿講」について調査しているのですが、
恵比寿信仰とあわじの人形浄瑠璃との間にはどうやら深い関係があるらしいのです。
この点でも、高梁と南あわじが繋がっていたことに、不思議な因縁を感じます。
なお、これについては、来年2月の「地(知)の拠点シンポジウム」で
詳しく報告する予定です。 どうぞお楽しみに!
本日、吉備・倉敷・笠岡の3つケーブルテレビが合同制作している
番組「アクションメイト」の収録が、こちらでありました。
番組に登場するのは、ブルー・イエロー・ピンクのレポーターさんたちです。
色分けがなされてる以上、きっとキャラ設定もしているのだろうなあ・・・。
今回の番組のテーマは、「高梁の文化、昔と今をコラボレーション」だそうです。
昔が「人形の喜峯」で、今が「アニメーション文化学科」です。
番組の具体的な内容は、
①喜峯で、各局代表のレポーターがそれぞれの人形を作り、
②それを私たちの学科に持ってきて、コマ撮りアニメの制作体験を行う、
というものです。
簡単なストーリーを考えて、背景となる台紙の上で人形を少しずつ動かしていきます。
現場で漏れ聞いた話だと、男一人と女二人の関係を描いた愛憎劇???らしい。
女性レポーターの一人が、「愛情よりも友情よ!」と叫んでいました。
(なお、この内容に関して、私は一切の責任を負いません。)
少し動かしては写真をパチリ、またちょっと動かしては写真をパチリ、
後はこれの繰り返しです。
長さが5秒程度のものでも、何十枚もの画像が必要なのがアニメーションです。
番組「アクションメイト」の中でこの収録の様子が放送されるのは、
吉備ケーブルテレビが12月20日、倉敷と笠岡のケーブルテレビが翌日の
21日だと伺いました。
どんなアニメ作品が出来上がっているか、今からとても楽しみです。
レポーターの人たちは、うちの学生とも親しく話をしてくれました。
「うわー、すごいね。こんなのスラスラ描けちゃうんだ!」
学生たちにも、きっといい思い出になったと思います。
レポーター、スタッフのみなさん、どうもありがとうございました。
11月30日、大学主催の公開講座「まちなかゼミナール」で、
本学科の大谷先生が次の内容でお話をしました。
「旅と回遊・移動を支援する
―観光客と住民の回遊・活動をより便利に楽しく―」
大谷先生は昨年度から、大学の「地(知)の拠点整備事業」の一環として、
高梁の観光促進を目的とする調査・研究を進めているのです。
今回は、東京大学生産技術研究所の助教、伊藤昌毅先生が
特別講師として来て下さいました。
面白かったのは(雑談部分ですが)、伊藤先生は小さいときから
大のお城好きだそうで、小4の時におばあさまにお願いをして、
松江城を見るために掛川から島根まで連れて来てもらったとのこと。
その際、伯備線の電車の中から見た高梁の光景が忘れられず、
家に帰ってからダンボールで町の様子を再現してみたとか。
山と川に囲まれた小さな町のジオラマに、少年は一体どんな物語を
夢想したのだろうか・・・。
もちろん、アニメによる聖地巡礼についても、話して下さいましたよ。
伊藤先生の真面目な部分のお話をここで簡単にまとめることは無理なので、
ちょっと<こちら>をご覧ください!
お話のおおよその内容がわかります。
文部科学省平成29年度の「私立大学研究ブランディング事業」に
本学の「エコ農業ブランディングによる発展的地域創成モデルの形成」が
選定されました。
詳細については、<大学HP>をご覧ください!
これはその名前からわかるように、南あわじの農学部を中心にした事業ですが、
実は私たちのアニメーション文化学科も参加し、学科の特徴を生かした活動を
行うことになっています。
具体的にはまず、事業を紹介するためのロゴや、特産品の普及・販売のための
ブランドマークを作る必要があります。次に、イメージキャラクターの制作、
アニメーションを用いたテレビCM、インターネット広告等が考えられます。
ブランディング事業への申請後、うちの教員が農学部へ見学に行きました。
ロゴ等のデザイン素材を探すのが目的です。
あちらのキャンパスには、トラクター、ラジコンヘリコプター、実験器具、
実習フィールドなど、こちらでは見られないものばかりがありました。
調査・研究を行い、すばらしい農産物や特産品を作り出すのは、農学部の役割です。
アニメーション文化学科は、それを広く社会に紹介するためのお手伝いを
精一杯やらせていただきます。
さあ、南あわじキャンパスも、高梁キャンパスも、これからまた新しいことに挑戦です。
11月1日、 AJPF 「アニメ人材パートナーズフォーラム」の運営会議に
参加してきました。
AJPFとは、アニメを志す若い人材の育成と就業を産学連携でサポートするため、
日本動画協会の主導の下、今年の4月に設立された団体のことです。
この日は、今年上半期の事業内容の報告と、下半期の事業計画についての
意見交換がありました。
上半期、アニメーターや制作進行についての学生向け仕事ガイダンスが
開かれたそうだが、いずれも会場が東京だから地方の学生には参加が難しい。
ただ、そうしたことを考慮してくれて、地方向けの就職ガイダンスや研修を
今年度中に実施する予定だとのこと。
その具体的な中身は、各大学や専門学校との個別の調整で決めてゆくそうだ。
こうした地方へのサポートは本当にありがたいことだと思う。
地元にアニメスタジオが出来、さらにAJPFから学生の育成と就業に関する
支援が得られれば、本学科でアニメを学ぶことの利点は益々高まった
のではないか。