2021 年 11 月 18 日

クリエイティブフェスティバル高梁2021開催

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クリエィティブフェスティバル高梁2021のタイトルイメージ。デザイン:サンコー印刷株式会社。

小学校でプログラミング教育が始まり、テレワークでの活用も進み、インターネットやパーソナルコンピュータ(パソコン)、スマートフォン(スマホ)などの情報通信技術(ICT)をさらに活用して仕事をし、生活をする未来が近づいています。

一般社団法人クリエイティブシティ高梁推進協議会は、今年度(2021年度)、岡山県備中県民局提案型協働事業に採択された「ICTクラブ高梁」で、子どもたちがデザインやものづくりなどクリエイティブな活動を楽しみながら、ICTに親しむ講座の提供を行いました。アニメーション文化学部もこの事業に教職員やOBが参加し、子どもたちといっしょにICTを活用して、デザインやものづくりで遊び、学んできました。

去る11月13日、ICTクラブ高梁の今年度の事業の報告をコアにして、高梁市やその周辺地域で始まっているものづくりやデザイン、アニメーション・ゲーム制作などクリエイティブな活動にかかわる教育や、これから始まろうとしている新しい教育活動などについて報告するクリエイティブフェスティバル高梁2021が開催されました。アニメーション文化学部も、岡山県立高梁城南高等学校デザイン科とともに、このクリエイティブフェスティバル高梁2021に参加しました。

司会は、高梁城南高等学校デザイン科の加賀山悠さんと井上太成くんと、お絵描き系Vtuberの夕凪ユナさん。いろいろ小さなトラブルはありましたが、若い3人の司会と、登壇した講師の皆さんの力で、内容豊かなプログラムのイベントが無事開催されました。吉備国際大学高梁キャンパスラーニングコモンズをメイン会場として、休憩を何回か挟み、4時間の中継を行いました。

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クリエイティブフェスティバル高梁2021の司会のみなさん。メイン司会は高梁城南高等学校の加賀山悠さんと井上太成くん、お絵描き系Vtuberの夕凪ユナさん。サポートは、吉備国際大学アニメーション文化学部学部長の清水光二先生。背景は、吉備国際大学ラーニングコモンズ。

アニメーション文化学部は、金叡媛先生が指導したアニメーション作品について、制作した学生のインタビュー録も交えて紹介する上映プログラムで参加しました。今回出展したのは、制作チーム「ガマガマガエル」(河田真希・手塚翔大・山﨑祐樹・石戸夏希・真部尚汰・梶谷碧己)の『ナナシの王様』、荒木颯人くんの『雨の休日』、徳田豊都希くんの『Re』、王子沛くんの『スクールウォーズ』の4作品。

高梁城南高等学校デザイン科は、3つの高校が合併して出来上がった学校の成り立ちから始まり、陶芸やクラフトのようなアナログな活動からレーザカッターを活用するデジタルな創作活動までデザイン科で学べる内容紹介を映像で行いました。

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中畑里英校長先生に見守られながら、高梁城南高校デザイン科の加賀山さんと井上くんが現在準備中。

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高梁城南高等学校デザイン科の河原英利先生と井上くん、クリエイティブシティ高梁推進協議会代表石井聡美代表。音声の調整が結構難しかったです。

2015年にはじまり、アニメーション文化学部の井上博明先生が実行委員長・審査委員長を務めてきたゲームジャム高梁についても、Unityアンバサダー・岡山Unity勉強会会長のかふうさんが、井上先生とともに、ゲームジャムとは何かに始まり、ゲームジャム高梁の今までの歩みと、ゲームジャム参加に向けてのお誘いと心得を説明しました。

吉備高原都市で事業準備を進めるイノベーションヒルズ株式会社の鈴木肇CEOも、「Diverse Workgroup」という新しい考えの教育について報告しました。イノベーションヒルズ株式会社は、イノベーションを生み出すとともに、一人一人が学び続けそれぞれのよいところを生かしつつ活躍できる新しい教育の場を提供しようとしています。

九州大学情報基盤研究開発センター准教授伊東栄典先生からは、「AI活用時代に適した学び方と生き方」と題して、現在注目を浴びつつあるデータサイエンティストという職業について、また、将来高度な人工知能(AI)が人間の仕事を奪うという経済学者たちの予想があっても、AIを使いこなすことで人間がよりクリエイティブな分野で活躍できる可能性をお話しいただきました。

講演の最後は、クリエイティブシティ高梁推進協議会の石井聡美代表が、今年度開催したICTクラブ高梁の講座について報告しました。新型コロナウイルス感染症の流行もあって十分に講座を開催できなかったものの、来年度以降の足掛かりとなる活動ができたことをお話しいただきました。

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クリエイティブシティ高梁推進協議会代表の石井聡美さん。ICクラブ高梁の報告をしています

最後に、「デジタル時代の学びと地域づくり」と題して、名古屋大学名誉教授・明治学院大学名誉教授の加賀山茂先生を司会として、シンポジウムが開催されました。各登壇者がパネルとなって、活発な議論が交わされました。地域を活性化させ、新しい学びを地域で実践していくためのいろいろなアイデアが提案されました。

地域で始まっているいろいろな新しい試みが将来的に新しい地域の教育を生んだり、学校教育に新しい風を吹き込んだりすること、そして、岡山県の産業や地域振興へと結びついていく予感が感じられたイベントとなりました。

2021 年 11 月 1 日

「勝山文化往来館 ひしお」 での 「酒井賢 展」

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昨日、「勝山文化往来館 ひしお」に行ってきました。
目的は、新庄村生まれで県立勝山高校を卒業した、酒井賢氏の展示会を見るためです。

多摩美大を出た方ですが、私の関心はもっぱら大学卒業後の映画制作現場における美術担当としての氏の活躍です。

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油絵 「Gの記録」 (背後には、共演?したモスラ、キングギドラなども)

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作戦指令室のモニターには、ゴジラの影が・・・。

「原作やシナリオからイメージを膨らませて美術セットを作る」そうで、「俳優以外の被写体全てに責任を負うのが美術監督」の仕事なのだそうです。
これは責任重大ですけど、作品世界を創造する面白い仕事ですよね。

ちなみに、アニメーションの場合は「俳優以外の被写体全て」に留まらず、俳優(キャラクター)そのものも自分たちで創らないといけないので、自由度と難易度はさらに高まります。

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関った映画の資料がこのように展示されています。
今回の展示は写真撮影がOKとのことだったので、安心してバンバン写真を撮りました。

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玄関付近には、映画の台本も展示されていました。
酒井氏の蔵書印が押され、現場での書き込みらしいものも残されていて、とても興味深いものでした。

「勝山文化往来館 ひしお 」で開催中の「酒井賢展」は、実は11月3日までなのですが、お時間があればぜひ足を運んでみてください。

2021 年 10 月 28 日

オンラインでの黄岡師範学院の授業見学(継続中)

オンラインでの黄岡師範学院の授業見学は粛々と続いているのですが、本日は佐々木洋先生の「イラスト基礎」の1回目の授業です。

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これはTeamsでの接続直後の様子なのですが、毎回接続がうまく行くかどうかで、ドキドキしますね。
で繋がった後は、今日もこの瞬間、中国・韓国・日本が繋がっているんだと、妙に感心したりして・・・。

左の学生さんたちは授業前の気楽な様子ですが、右の通訳の方はちょっと緊張していますね。
きっと初めての実技系授業の通訳なのだと思います。実際、大変です。

今日は、人体の部位ごとの構造確認と、その部分の実際の描き方について、講義があるそうです。
学生さん、通訳の方、どうぞ頑張ってください。

2021 年 10 月 23 日

香川県立琴平高等学校の大学見学 ( 「高梁―琴平」の今昔 )

明治42年5月5日、順正女学校の生徒らが、四国の金刀比羅さんを目指して修学旅行に出かけることになりました。

その行程が、とにかくすごいのです。

 高梁―総社 : 早朝高瀬船に乗り、高梁川を湛井(総社)まで下る
 総社―岡山 : 汽車
 岡山―京橋 : 徒歩 (だが、この旭川に架かる京橋では汽船に乗れず)
 京橋―三蟠 : 人力車で、旭川河口の三蟠港に急ぐ
 三蟠―高松 : 連絡船 (この日は、高松にて一泊)
 高松―金刀比羅 : 翌日、屋島と栗林公園を見学後汽車に乗り、夜8時に金刀比羅に到着
                           (倉田和四生『福西志計子と順正女学校』より)

令和3年10月20日、香川県立琴平高等学校の生徒さんらが、大学見学のために今度は逆に四国から高梁を訪れてくれました。
その行程は、大型バスに乗って高速と瀬戸大橋を使い、掛かった時間はたったの2時間少々。

110年の間に「高梁―琴平」の移動の仕方は、こんなにも変わったのですね。
それでも、琴平高校のみなさん、遠路はるばるお出で下さり、ありがとうございました。

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この日の実技体験は、キム先生の指導の下、キャラクターの「ジャンプ」をアニメーションで表現することでした。

今日のキム先生のジャンプは、ちょっと大人しめかな・・・。 小さくピョン!

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慣れないマックPCや描画編集ソフトを使いながら、生徒さんたちは自分の描いたキャラクターを何とか動かしていきます。 ほい、大きくジャンプ!

ところで、映画「踊る大捜査線」シリーズや香川を舞台にした「UDON」などで有名な本広克行監督は、実は香川県立琴平高校の出身です。
映像の道に進んで成功したそういう大先輩がいるというのは、とても心強いことですよね。

みなさんの中からも、アニメーションを含む映像の道に挑戦してみようという方が出て来られることを、私たち学科教員は心から願っています。

2021 年 10 月 14 日

黄岡師範学院美術学院にオンライン方式で授業見学を提供

黄岡師範学院とはこれまで、留学生だけでなく研修団の受け入れという形でも毎年交流を深めてきたのですが、現在はコロナのため完全に交流が遮断されているような状態です。

そうした状況の中でも何か出来ることはないかということで考えられたのが、今回のオンライン方式での授業見学です。

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昨日が初回だったので、夏慶利 副学長、胡紹宗 美術学院院長ら役職者の方のご臨席のもと、まずは代表者相互による挨拶(エール)の交換がなされました。

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次に、清水学科長と井上教授の授業の様子を、黄岡師範学院の学生さんらにオンライン形式で見ていただくことになりました。

今後の予定としては、以下のような内容で計6回の授業を見学していただくつもりです。

 清水 光二 「シナリオ制作」 1回
 井上 博明 「アニメーション文化論」 2回
 佐々木 洋 「イラスト基礎」 2回
 前嶋 英輝 「デッサン基礎」 1回

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会場となった教室の前には、このようなお手製の看板が設置されていたそうです。
何だか中国的な「熱烈歓迎」ぶりが感じられて、ちょっとうれしいですね。

新学期が始まったこの時期に特別の講義を提供することは実際難しく、今回は通常の授業をオンラインで見学していただくという形をとりました。

それでも、途絶え気味の交流を活性化するには役立っただろうし、コロナ収束後の(ある程度の収束?)留学生受け入れにも繋がるいい企画だったのではないかと考えています。

中国支局長の張華氏に、大大大感謝です!

2021 年 10 月 13 日

VTuber講師朝霧けいがナビゲーターの番組公開:「ICT技術と高梁のミライ」

アニメーション文化学部と映像研究会が協力・制作したテレビ番組「ICT技術と高梁のミライ」が、YouTubeで公開されました。

小学校や高校で本格的にはじまった情報機器やクラウドコンピューティングを活用する教育や、VTuberの制作も交えて3Dアニメーション技術を学ぶ吉備国際大学の教育・クラブ活動、簡易なテレビ会議システムでお医者さんに相談できる遠隔健康診断など、岡山県高梁市で始まった、情報通信技術(ICT)を活用する新しい動きをレポートします。今年4月に吉備ケーブルテレビで放映された番組を、このたびYouTubeで公開しました。

番組のナビゲーターは、アニメーション文化学部のVTuber専任講師朝霧けい。映像研究会の学生たちが朝霧先生といっしょに学んだ成果がこの番組には生きています。そして、オープニングとエンディングの音楽はアニメーション文化学部の小泉吉平くんのオリジナル作品です。

制作・著作は、一般社団法人クリエイティブシティ高梁推進協議会(代表:石井聡美さん)。編集・制作には、吉備ケーブルテレビの方々のお力添えもいただきました。また、高梁医師会会長仲田永造先生をはじめ、ご出演をいただいたみなさまにおかれましては、お忙しい中お時間をいただきありがとうございました。

高梁市ではじめて開催されたオンライン「市長と語ろう会」の様子も収録。この収録では、吉備国際大学アニメーション文化学部卒業生の小林亮介さんも映像撮影の裏方として参加しました。近藤隆則市長および高梁市役所のみなさま、高梁市内の市民のみなさまにはたいへんお世話になりました。

2021 年 10 月 5 日

大学ブランド日本酒「志知」の瓶ラベルを学科教員がデザイン!

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昨日南あわじキャンパスにて、吉備国際大学ブランド日本酒「志知」の完成記者会見が開かれました。
詳細はこちら

実は「志知」の瓶ラベルは、アニメーション文化学科の佐々木洋先生がデザインしたものなのです。

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淡路島の有名な冬の風物詩の一つ「水仙」をモチーフに、波や明るい太陽を組み合わせてデザインしました。

ナルシスの「自己愛」には無縁の外向的な明るさと強さを持っています。

さあ、南あわじの光景を思い浮べながら、「志知」で一杯! きっと風の音、波の音が聞こえてきますよ。

2021 年 9 月 29 日

「絵師100人展09」に学生らがコラボ参加

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現在、岡山シティミュージアムで開催中の「絵師100人展 09」に行ってきました。

そこには、日本を代表する絵師らの作品展示と並んで「学生作品展示コーナー」もあり、県内の学校でマンガやアニメ、デザイン等を学ぶ学生らの作品が展示されているのでした。

もちろん、吉備国際大学アニメーション文化学科の学生らも参加しています。

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県内の大学、専門学校、高校からの参加作品が同じ部屋に展示されているので、ちょっと緊張します。どうしても比較されてしまいますからね。

それでもアニメーション文化学科の場合、日本人も留学生も含めて質の高い作品が今回も展示されていると思います。まあこればかりは、実際に見ていただくしかないのですが・・・。

「絵師100人展 09」は、10月17日まで岡山駅西口の岡山シティミュージアム4階にて開催中です。学生らの熱い想いのこもった作品をぜひご覧になって下さい。

2021 年 9 月 28 日

ゲームジャム高梁2021は、オンラインで開催!

9月24日(金)から26日(日)にかけて、「ゲームジャム高梁2021」が開催されました。

ゲームジャムは、数十時間の超短期間、それも即席のチームで、企画・設計・制作・リリースまで、1つのゲームをつくりあげ、発表するまでを体験できるイベントです。このイベントは世界中で開かれていて、若いゲームクリエイターの育成や、クリエイターの幅広い人脈づくりなどのため、活用されています。毎年1月末には、世界中の拠点で一斉にゲームジャムを行う「グローバルゲームジャム」という世界規模のイベントも行われています。

ゲームジャム高梁は、2015年から開催され、昨年はコロナ禍で中止されたものの、今年で6回目を数えました。開発者の多くは、岡山Unity勉強会所属のクリエイター・エンジニアです。岡山Unity勉強会は、毎月「もくもく会」という、もくもくとプログラミングしたり勉強したりする集まりを開催しています。広島や香川、愛媛など中四国の多くのクリエイターのグループとも交流があり、この勉強会に参加することで、幅広いクリエイターやエンジニアのネットワークとつながることができます。

ゲームジャム高梁は、今年(2021年)は、コロナ禍を避けるため、リモート(遠隔)の協働環境として定評がある「Discord」という通信アプリを活用して、オンラインで実施されました。

ゲームジャム高梁2021の後方に活用されたイメージ画は、吉備国際大学アニメーション文化学部のHIMOさんのイラストです。ゲームジャム高梁2021の公式ツイッターのトップ画像・アイコンに使われています。また、HIMOさんのツイッターもご覧ください。

ゲームジャム高梁2021では、24日(土)17時から26日(日)17時まで、48時間の開発時間で、即席5チームがゲーム開発を行いました。完成したゲームは、Unityroom.comで、#ゲームジャム高梁2021で検索して遊ぶことができます。

現在のところ、このサイトからは、 ハイカロリーバイキングと、孤高の剣聖高度文明の3つのゲームをダウンロードして遊べます。また、こちらからは、The Highest Cakeというゲームをダウンロードして遊ぶことができます。

ところで、ゲームジャムは毎回テーマが設定され、そのテーマに沿ってゲームを開発します。今年のテーマは「高」の文字。この「高」というテーマをどのように解釈して、ゲームを開発するかが、まずは各チームに見せどころです。

「ハイカロリーバイキング」は、昭和の街を舞台に、カロリーの高いものを食べ歩きをしながら走り回りどんどん健康的に太っていこうというゲーム。高カロリーの食べ物を売るお店に突進して、どんどん食べていくと、プレイヤーがどんどん太っていきます。高梁市の「天空の山城」として有名な備中松山城の「猫城主」のさんじゅーろーのイラストも見えますね。

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「ハイカロリーバイキング」の画面。

「孤高の剣聖」は反射神経を競う、1プレイヤーアクションゲーム。動物や虫の動き、野原で聞こえてくる音で敵(コンピュータがやっています)の殺気を察知して、タイミングよくボタンを押して敵を斬ります。劇画調のイラストで全体のムードが統一されているのが第一の見どころ。

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「孤高の剣聖」の画面。

「高の山嶺~頂を踏破するもの~」(こうのさんれい~いただきをとうはするもの~)は、Oculus Questを利用するVRゲーム。ピッケルを壁面に突き刺しながらどんどん謎の構造物を上っていきます。「高」という文字を模したステージもあります。残念ながら特殊な機器を活用することから、まだネットで公開されていません。

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「高の山嶺~頂を踏破するもの~」

チーム「General Citizen」の「高度文明(こうどぶんめい)」は、「高」度な文明を構築するゲーム。住宅や市場、農場など、文明を象徴するさまざまなものを積み上げて、相手よりもはるかに「高」度な文明を早く築くと勝利です。一つだけの種類のものを積み上げてもあまり高く積み上げられません。手持ちの資金をうまく投資して、うまく複数の種類のものを組合わせて積み上げていくのがコツ。

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General Citizenの「高度文明」の画面。

チーム「GoToSeven」は、メンバー一人だけの「ぼっちーむ」。HSPという開発言語を選んだことから一人で開発することになったそうです。パティシェの女の子がどんどん高くケーキを積み上げていくゲーム。パティシエの女の子のドット絵のかわいらしさがまず見どころかも。

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GoToSevenの「The Highest Cake」のイメージ画面。

今回は、オンライン開発と並行して、YouTubeLiveを活用して、オンライン配信を行いました。2019年のVTubrerハッカソンで大活躍した激歌うまVTuberのSugarさんもオープニング司会として登場してくれました。ストリーミング配信について貴重なノウハウも伝授されて、スタッフ全員もう感謝感激!

オンライン配信は、吉備国際大学の学生スタッフが大活躍。クリエイティブシティ高梁推進協議会の石井聡美代表をはじめ、吉備国際大学心理学部のTakeさんとKakaoさん、アニメーション文化学部の夕凪ユナさんが、ストリーミング配信のスタッフとして奮闘しました。岡山理科大学の大学院生ラジアンさんも配信をサポートしてくれました。どうもありがとー!

夕凪ユナさんは、配信の司会としても、東京国際工科専門職大学の山根信二先生といっしょに活躍してくれました。山根先生は、石井代表といっしょに、ゲームジャム高梁を始めた仕掛け人のひとりです。

最終日閉会式では、「高梁賞」、「方谷賞」(ほうこくしょう)、「さんじゅーろー賞」の3賞の授賞がありました。審査委員長は、吉備国際大学アニメーション文化学部教授井上博明先生。井上先生は、プロデューサー歴40年を超える大ベテラン、現役のプロデューサーです。

「高梁賞」は、ゲームジャム高梁の地元である高梁市の名前を冠したもの。「方谷賞」は、幕末から明治にかけて活躍した高梁の偉人山田方谷(やまだほうこく)にちなんだものです。そして、「さんじゅーろー」は、西日本豪雨災害のあと備中松山城で見つかって、それからお城の城主になったネコの「さんじゅーろー」の名前がついた賞です。

井上先生と石井代表の厳正な審査の結果、「さんじゅーろー賞」は「高度文明」、「方谷賞」は「孤高の剣聖」、「高梁賞」は「ハイカロリーバイキング」がそれぞれ受賞することとなりました。

開発に参加したクリエイターにとっても、配信をがんばったスタッフにとっても、苦しくも楽しい48時間でした!来年はリアルでみんなが会えるといいですね。

2021 年 9 月 22 日

アニメーション文化学科の学生が ICAF2021に参加

アニメーション文化学科学生がICAF2021に参加しています。ICAF(Inter College Animation Festival)はアニメーションを制作する全国の学校が参加する学生アニメーション映画祭で、2002年に開催されて以来、19回目を迎えました。各参加校の上映プログラムは、学校が推薦する学生作品を上映することになっていて、ICAF開催とあわせて刊行されるガイドブックに出品者プロフィールと作品情報が掲載されます。コロナ以前は新国立美術館で作品上映会等が行われましたが、ICAF2021は昨年に引き続き、特設ウェブサイトで作品をオンライン上映します。公式ガイドブックは現在ウェブで閲覧できますので、是非アクセスしてみていください。https://icaf.info/

吉備国際大学アニメーション文化学科は9/23(木)から10/3(日)まで、合計4作品を公開します。『雨の休日』(荒木颯人)は2020年4月頃にアイデアをまとめた作品で、全国的には最初の緊急事態宣言が出された時期でもありました。休日の空模様は曇っていて、一日中雨が降り続きますが、作品の中に描かれた人は外の状況を特に気にしない様子で朝から夕方まで暮らします。物語の背景と視点を制限した『雨の休日』は、登場人物が窓に近づいた時、作品の雰囲気が変わります。「いつ頃になったら雨が止むかわからず」窓の外を眺める登場人物は、コロナに直面したあの時の思いを間接的に表現しているかのようです。『ナナシの王様』(河田真希、手塚翔大、真部尚汰、山崎佑樹、石戸夏希)は「プロモーションビデオ風の作品」をコンセプトに制作されました。制作期間全体を通して5-6名の学生が作品制作に参加し、3Dソフトウェアのカメラワークをふんだんに活用した作品として完成しました。『Re』(徳田豊都希)はある二人の少女の死から物語が始まり、登場人物たちは死後の世界で冒険を続けます。黒い川と夜空、若々しい少女のイメージから独特な印象が伝わる作品です。もう一つの上映作品『スクールウォーズ』(王子沛)は中国の大学入試を題材に学生たちのエピソードを描いた作品です。『スクールウォーズ』は各校選抜プログラムでオンライン上映が始まりましたので是非ご視聴ください。『雨の休日』『ナナシの王様』『Re』は9/23(木)からICAF2021吉備国際大学上映プログラムで視聴できます。作品制作に関して作者が簡単な質問に答える出品者メッセージ映像とあわせてご覧いただけたらと思います。

『雨の休日』(荒木颯人)
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『ナナシの王様』(河田真希、手塚翔大、真部尚汰、山崎佑樹、石戸夏希)
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『Re』(徳田豊都希)
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『スクールウォーズ』(王子沛)
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ICAF2021は学生作品上映の他に作品講評会、ICAF関連クリエーターのトークプログラム配信を予定しています。「とらのあな」は幅広い年齢層の学生アニメーション制作者を対象にしたプログラムで、中学生から参加申込ができます。自身が制作した10分以内の作品を上映した後、講評を受けられます。現在作品を制作している中学生・高校生の皆さんは来年の「とらのあな」参加を目指してみてください。「とらのみち」はICAF参加校プログラムで作品を上映したアニメーション制作者を中心としたトークイベントです。アニメーション作家の幸洋子さん、一色あづるさん、増田優太さん、ふるかわはらももかさんが登壇します。各プログラムの開催日時、記録映像の配信予定に関してはICAF特設ウェブサイト並びにTwitterアカウント「@ICAF_info」が発信する情報をご確認ください。重ねて吉備国際大学アニメーション文化学科上映プログラムの視聴もよろしくお願いします。各校選抜作品プログラムは観客賞の投票がありますので、良かったら投票にもご参加いただきたいと思います。